SDGsと環境教育:地球資源制約の視座と持続可能な開発目標のための学び所収
持続可能な生産と消費(SCP)は、「消費と生産システムが環境に及ぼすネガティブな影響を最小化しつつ、すべての人にとっての生活の質の向上を目指す包括的なアプローチ」と定義され、非常に包括的で広範な政策概念である。SCPに関連して、2015年に「持続可能な開発目標(SDGs)」とパリ合意と言う2つの国際合意がなされたことは注目すべきである。いずれの場合も、無限の資源、環境容量を前提としない社会経済へと舵取りすることについて国際合意したことにその画期性がある。この2つの政策的文脈の中で、生産と消費のあり方を変えることで社会経済の仕組みをより持続可能にすること(SCP)が注目されている。SCPを実現するための政策を検討する上では、製品とサービスのライフサイクル、ライフスタイルの変化...