統合的アプローチ
~IGESとともに未来を創る~
SDGsは、持続可能な開発における「環境」、「社会」、「経済」の側面を、政策や計画策定に統合的に組み込むことを促しています。IGESは、持続可能な開発における課題を多面的に捉え、各セクター個別での取り組みから発展させ、統合的かつ効果的なソリューションへ導くための研究を進め、支援するツールを開発、提供しています。
SDGsゴール・ターゲットの相関性がわかるデータ分析&可視化ツール
2015年、IGESはSDGsの統合計画を支援するため、「SDGs Interlinkages Analysis & Visualisation Tool」を開発しました。SDGsのターゲット間の因果関係を定量的に可視化し、潜在的なシナジー(相乗効果)やトレードオフを特定することができます。世界中で広く利用されており、ベトナムでは持続可能な消費と生産に関する国家行動計画の策定を、インドネシアではSDGsの相互関連性分析を通じてSDGsロードマップの策定を支援するために使用されました。(オンラインにて無料で利用することができます。)
SDG Interlinkages Analysis & Visualisation Tool
コベネフィット
IGESは過去15年にわたり、コベネフィットに関する戦略的な政策研究を行ってきました。コベネフィットとは、気候変動を緩和し、他の持続可能な開発の優先事項を達成するための行動から得られるすべての便益のことを指します。コベネフィットに関するIGESの研究の多くは、気候変動を緩和すると同時に大気汚染を抑制し、公衆衛生を向上させる政策や対策に集中しています。IGESは現在、アジアの多くの国や都市の政策立案者と協力し、様々な意思決定にコベネフィット(健康増進など)を反映させるための能力を構築しています。また、様々なレベルの意思決定においてコベネフィットがより認識されるよう、ハイレベルな報告書の作成にも取り組んでいます。
Asian Co-benefits Partnership (ACP) Website
地域循環・生態圏(Reginal-CES)アプローチ
地域循環・生態圏(Reginal-CES)コンセプトは、低炭素社会、資源循環、自然との共生を目指し、都市と農村の連携による強みを最大限に活かし、農村の自然資本と都市の生産資本を持続的かつ公平に、そして効率的に統合的に活用し、互いに相乗的な関係を持って持続可能かつ強靭な地域圏の構築を目指すものです。IGESは、CES-Asiaコンソーシアムのパートナーと共に、共同研究、科学に基づく知識の創出、行動の共同開発、能力開発を通じて、グローバルおよび国家目標を地域化するための実践的統合アプローチの1つとして、地域CESを推進するイニシアティブの最前線で活動しています。