適応と水環境

気候変動対策には、大きく「緩和」と「適応」の2つの領域があります。本研究領域では、このうちの「適応」と、年々その重要性をましている水環境管理を扱います。

気候変動適応
近年、豪雨や台風等の気象災害は、国内外で激甚化、頻発化しています。気候変動は、気象災害による直接的な被害に加え、国家安全保障、貧困の拡大、健康被害など、人類に複合的な、何重ものリスクをもたらします。本研究領域では、主にアジア地域の国・自治体および国際機関や国内外の研究機関と連携し、「自然を基盤とした解決策(NbS: Nature-based Solutions)」等のアプローチから、国内外の適応策を推進し、気候変動がもたらすリスクに対して強じん(レジリエント)な社会の構築に貢献することを目指します。

水環境管理
本研究領域の目的は、様々な社会経済条件のもとでの統合的水資源管理のモデルやガバナンス方式を提案し、水資源の利用効率や地域の持続可能性を増大させることです。アジア地域における水資源管理制度の構築に力を入れるとともに、排水管理によるマイクロプラスチック問題の解決や水質汚濁防止の取り組みを推進します。同時に、アジア水環境パートナーシップ(WEPA)の事務局業務を通じて、アジア各国の水環境管理に関する能力強化に貢献していきます。

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アジア太平洋の気候安全保障事業 (APCS)

国際シンポジウム:アジア太平洋地域における気候安全保障

気候変動による影響が深刻化する中で、安全保障と気候変動との連関は政策・研究の両面から注目を集めています。しかしながら、その社会的・政治的な重要性にもかかわらず、安全保障や外交の観点から気候変動を考慮することの意義は、特に政策や実践的な取り組みとの関係では、まだ十分に検討されてきていません。政策決定者には、気候変動と安全保障の複合的な関係を踏まえた効果的な政策を形成するための知見と指針が必要とされています。
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COP28 Japan Pavilion サイドイベント

ロス&ダメージ の最小化と対処のための早期警戒システム導入促進:アジア太平洋地域でEWSをいかに推進するか

台風、豪雨、干ばつ、熱波、山火事などが世界中で甚大な被害をもたらし、途上国では貧困層を中心に、生活基盤や食料全保障への悪影響が顕在化する中で、気候変動による損失と損害への対応が喫緊の課題となっています。先進国としての貢献が期待される中、日本政府はCOP27で「日本政府の気候変動の悪影響に伴うロス&ダメージ支援パッケージ」を公表しました。この一環として、日本の持つ、優れたサービスや技術を展開することを目指し、アジア太平洋地域における官民連携による早期警戒システム導入促進イニシアチブを立ち上げ...
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COP28直前ウェビナーシリーズ第4回

「適応・損失と損害の動向」

COP28までに、5回にわたって焦点を整理し予習するCOP28直前シリーズの第4回は、適応(Adaptation)および損失と損害(Loss and Damage)です。これらの取り組みは、温室効果ガスの排出削減を目指す緩和と対照的に、すでに現れている気候変動の影響とそれに伴うリスクへの対応を進めるものです。適応については、COP26で開始が決定した2年間のグラスゴー・シャルム・エル・シェイク作業計画(GlaSS)において、パリ協定の7条1項に規定されている適応に関する世界全体の目標...

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Updated: 2024年2月

気候安全保障に関する特集ページ

気候安全保障に関する特集ページでは、気候安全保障に関連する研究成果と関連情報を発信しています。具体的には、国際動向の調査をはじめとして、エネルギー安全保障、食料安全保障、気候変動を一因とする人の移動、気候変動適応と人道・開発、海洋安全保障など、多岐にわたるテーマを掘り下げ、多様な観点から議論していきます。
プロジェクト
Updated: 2023年8月

「IGES日本語で読むシリーズ」解説ウェビナー

IGESでは、国際社会で注目を集める環境・持続可能性に関する主要報告書について、日本語翻訳版や日本語による解説ハンドブックをタイムリーに作成し、特集ウェブページ「IGES日本語で読むシリーズ ー 世界の環境関連の重要文書を日本語でチェック!」で紹介しています。
本ウェビナーでは、この「IGES日本語で読むシリーズ」から、特に国内のニーズが高い報告書について、翻訳に関わった研究員による簡潔な解説、監訳者や他の研究員との対話、視聴者との質疑応答の3部構成を基本とし、毎回30分~60分程度で実施する
プロジェクト
Updated: 2022年7月

IPCC 第51回総会と海洋雪氷圏特別報告書

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、第6次評価報告書の作成プロセスにおいて、2018年から2019年にかけて、3つの特別報告書を公表しました。このページでは2019年9月に公表された「海洋雪氷圏特別報告書」について様々な分析や関連資料、執筆者インタビューをまとめたハンドブックや解説資料などをご紹介します。

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お知らせ
2023年3月31日

IGES、ICIMODと協力協定を更新

3月7日、IGESと国際総合山岳開発センター(ICIMOD)は、これまでの長期的な協力関係をより強化することを目的として、協力協定の更新し、調印しました。 両機関は、協力協定の包括的なテーマとして、自然資源管理、気候変動への適応と災害リスクの軽減、政策とガバナンス、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むことに合意しました。また、この協力協定には、情報の交換と共有、共同研究の実施や共同出版物の作成、能力開発プログラムの実施、さらにそれぞれが有するネットワークへの貢献が含まれています。...
お知らせ
2023年2月6日

IGES研究員がWorld Adaptation Science Programme (WASP) 政策金融委員会メンバーに選定

シヴァプラム・プラバカールIGES適応と水環境領域上席研究員 は、この度World Adaptation Science Programme(WASP)の政策金融委員会のメンバーに選定されました。WASPは主に、脆弱な途上国における気候変動への適応を成功させるために、適応に関する知識のギャップを埋め、意思決定者に、科学的根拠に基づく政策、解決策、アクションを提供することをビジョンとして掲げています。 WASPは...

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