戦略マネージメント オフィス(SMO)は、包括的な視点からIGES全体の統合的な研究戦略を立案するとともに、所内の研究活動を統合的に調整します。
また、IGESの戦略研究の促進とインパクト形成を主導するため、戦略オペレーションを実施します。具体的には、ナレッジマネジメント、能力開発 、研究成果クオリティ管理、ネットワークキング、アウトリーチ、外部資金戦略等、多様なオペレーションの機能を複合的に活用し、重要な政策プロセスに対するタイムリーかつ効果的なインプットを目指します。
研究活動全体の戦略立案と調整
包括的な視点からIGES 全体の統合的な研究戦略を立案し、所内の研究活動を統合的に調整します。
フラグシッププロダクトの作成
各研究領域と連携し、IGES として重要なフラグシッププロダクトを中心になって作成します。特に、「IGES白書」シリーズは、アジア太平洋地域における時宜を得た戦略的なトピックをとりあげて重要なメッセージを発信し、国際的・地域的な重要プロセスに寄与することを目指す出版物です。2015年7月には、アジアにおける経済的・社会的な地域統合と持続可能な発展に焦点をあてたIGES白書Ⅴ「グリーンなアジア地域統合を目指して」を発表しました。
ナレッジマネジメント
IGES 全体の知識の創造、蓄積、管理、活用の戦略を立て実施します。2013 年度においては、IGES が現在持つ知識・情報と短・中・長期的に必要とされる知識・情報のギャップを把握するとともに、これまで蓄積されてきた知識や情報の所内外での共有化の促進を図ります。
能力開発
所内外における能力開発活動の企画・実施を行います。対外的能力開発事業としては、CDM/NAMA 関連能力開発活動、ディスタント・ラーニング、諸外国での研修・研究機関の設置支援等を実施します。また、所内能力構築事業としては、組織として持つべき研究手法(政策影響評価、経済分析、社会調査等)や戦略研究活動に係るノウハウを把握し、職員の研修を企画・実施するとともに、政府や国際機関、他の戦略研究機関等との人事交流や派遣、共同研究の機会の拡大について検討、実施します。
研究成果クオリティ管理
IGES の出版物の品質の確保と向上のため、成果物作成の企画段階より関与し、適切な研究手法の適用も含め、調整と品質管理を行います。
ネットワーキング
パートナー機関との関係構築や重要なフォーラムへの参画等の複合的なネットワーキング戦略の立案・実施を行うとともに、IGES の各研究エリアが関与している国際的・地域的なネットワークオペレーションを効果的に調整し展開させます。また、持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)を毎年開催し、国内外の重要かつ多様な関係者間での政策に関する議論を促進する場を提供します。
アウトリーチ・広報
IGES の研究成果の普及や国際研究機関としての信頼性を向上させるには、適切な対象に向けて効果的に発信し、具体的なインパクト形成につなげることが重要です。そのための戦略を企画・調整し、研究成果をアジア太平洋地域のニーズに合致した成果物にとりまとめ、出版、イベント・セミナー、キャンペーン、記者会見、プレスリリースなどを通じ、ウェブサイトやIT を活用して国内外にタイムリーに広報・発信します。
外部資金戦略
外部資金獲得に係る積極的な戦略の企画・実施を行います。具体的には、国内外の新たな資金獲得機会への対応について所内で適切に調整し、獲得に向けた一連の業務を支援します。また、国内外の大学や研究機関、国際機関等と積極的に連携を図り、効果的なパートナーシップ型研究体制の構築に努めるとともに、潜在的なドナーに対し戦略的にアウトリーチ活動を推進します。