UNGA 75 特集


2020年9月15日から30日まで、第75回国連総会が開催されました。世界がCOVID-19のパンデミックに直面する中、今回の国連総会もまた、ニューヨークの国連本部での参加を最小限に抑えた、史上初となるバーチャルな開催となりました。今年は、COVID-19パンデミックとその復興、SDGsの進展、気候危機、格差対策などが喫緊の課題として挙げられました。また、同時期には、ニューヨークで開催される気候ウィーク(9月21日~27日)や国連生物多様性サミット(9月30日)など、環境と持続可能性の分野での主要なイベントが行われました。

このページでは、国連総会やその重要課題に関連するIGESの活動や成果をまとめ、関連出版物やウェブサイトを通じてその考察を紹介しています。

Outputs

第75回国連総会ハイライト解説動画を公開

IGES 持続可能性ガバナンスセンター リサーチ・ディレクターのエリック・ザスマンによる、第75回国連総会(UNGA 75)のハイライト解説動画(日本語字幕付き)を公開しました。UNGA 75で議論された気候危機、自然資源の危機、公衆衛生の危機、不平等の危機、そして多国間主義の危機について、それぞれのポイントを解説しています。またロングバージョンの動画では、UNGA 75の背景や、中国が2060年までにカーボンニュートラル(炭素中立)を目指すと発表したことについても解説しています。

ロングバージョン(英語のみ)

 
プレゼンテーション
These slides were used for a video commentary on the main takeaways of the 75th Session of the United Nations General Assembly (UNGA75), which was held virtually for the first time in the history of the UN in 2020. There are two versions of the video commentary available (short and extended) and they provide insight into the five crises of focus...
ブリーフィングノート
This briefing note overviews key international biodiversity processes, products and events in 2020 and 2021. Geared especially for those who are less familiar with the topic, it covers ongoing developments with respect to the post-2020 global biodiversity framework (GBF); key meetings of the Convention on Biological Diversity (CBD); the UN...

イベント・活動報告

過去のイベント

持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム2020の報告~コロナ禍からの復興とSDGs達成に向けた日本が果たすべき役割~

国連は2020年代を「SDGs達成のための行動の10年」と位置づけて、各国・各ステークホルダーに行動の強化を呼びかけている。しかしこの重要な「行動の10年」の開始にあたる2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が各国の経済・社会、そして人々の健康に深刻な影響を及ぼしている。このような状況のなか、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、COVID-19パンデミックからの復興において、「SDGsは説得力を損なうものではなく...
過去のイベント
ウェビナー

「自治体による自発的なSDGs進捗レビュー(VLR)」をめぐる国際動向と日本での展開の可能性

2015年、国連持続可能な開発サミットにおいて、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、持続可能な開発目標(SDGs)が世界の全ての国が目指すべき国際的な目標として設定されました。SDGsが目指す経済・社会・環境に統合的に取り組み、多様な主体のパートナーシップを促進し、「誰一人取り残さない」持続可能な社会を構築する上で、自治体をはじめとする様々なステークホルダーの主体的な取り組みが重要視されています。...
 
アクティビティ
e-learning

eラーニング「自発的国別レビュー(VNR)と国家SDGs戦略のグリーン化に向けて」(英語のみ)

この無料eラーニング講座は、IGESとアジア開発銀行(ADB)、International Institute for Sustainable Development(IISD)、国連環境計画(UNEP)が共同開発したもので、国や自治体においてSDGsの環境側面を強化したいと考えている政策立案者や、政府がSDGsの環境保全にどのように取り組むことができるのかを知りたいNGO/NPOや企業の方々にとって有益な情報を提供します。
本プログラムは、「1. SDGsの基本的な背景」「2. SDGsの環境側面の理解」「3. SDGsの環境側面の実施方法」という3つのパートで構成されています。
申し込み締切日:2020年10月15日

関連出版物

政策プロセスへの提言
この数か月のうちに、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は、地域における健康上の危機から、世界においてすべてを覆い尽くす世界的大流行(パンデミック)・経済災害へと大きく変化した。COVID-19の感染は急速に広がり、世界のほぼすべての地域の人々の日常生活が大きな影響を受けている。このことは、地方から国、国際的に至るあらゆるレベルの政府が、現状への対策および将来への復興プログラムについて、分野と国境を越えて調整し協力する必要性を明らかにしている。 グローバルな持続可能性の確保はIGESのミッションの中核である。このためIGESは、国境を越え、また個別課題を越えた視点で、現状への対応と将来への復興に資するよう取り組んでいくこととしている。本ポジションペーパーでは...
政策プロセスへの提言
2015年、国際社会は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核となる「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択しました。そして多くの国が、国連が主導する「自発的国家レビュー(VNR)」のプロセスを通じて、SDGsの実施に向けた取り組みを公開・共有しています。新しい開発アジェンダの実現のために各国が進める幅広い政策と予算の一部が、このプロセスを通じて明らかになりました。しかしながら、アジア太平洋地域の政策立案者は、SDGs達成に向けた取り組みをさらに加速させる必要があります。 2019年9月に公表された「持続可能な開発に関するグローバル・レポート(GSDR)」の最新版では、SDGsの進展を加速するために重要な6つの「エントリーポイント」が提案されました。2020年の...
ポリシーレポート
This report assesses to what extent the national governments of ASEAN countries have made concrete domestic efforts to implement the Sustainable Development Goals (SDGs) in terms of policies and budgets as listed in their Voluntary National Reviews (VNRs). Methods used by this report are similar to those used by a comparable study of the G20...

関連リンク