持続可能な社会の実現には、大量生産・消費・廃棄の線形経済モデルから脱却し、循環型の社会経済へと移行することが不可欠です。
循環経済、資源効率性、廃棄物の適正管理の主流化に向けた実践的な研究活動を行います。国際的な政策策定プロセスに積極的に関与するとともに、廃棄物・排水管理、プラスチック汚染対策、持続可能なライフスタイルといった諸課題に対し、特にアジアの視点から取り組みます。アジアの国・都市レベルでの統合的な廃棄物管理に向けた技術支援・能力構築も推進します。
国内外のフォーラムの場で循環経済の国際潮流と日本の役割を強調
概要
世界的に資源制約、気候変動、プラスチック汚染への対応が加速するなか、循環経済は政策・産業・都市戦略を横断する重要なアジェンダとなっています。こうした国際的な動きを背景に小野洋IGES所長は、2026年2月に、循環経済に係る3つの主要イベントに登壇し、観光分野のプラスチック対策、都市政策とSDGs、企業間連携の強化という異なる切り口から、日本の経験とIGESの知見を共有し、循環経済の実装に向けた方向性を提示しました。
UNDP地域ワークショップ(2月24日)
UNDP主催の地域ワークショップ「観光セクターにおけるプラスチック対策のための循環型政策およびビジネスソリューション推進」において、日本の循環経済政策の発展経緯と特徴を紹介しました。 主なポイントは以下のとおりです。
- 廃棄物管理中心型政策から資源循環型社会への転換
- 拡大生産者責任(EPR)制度の展開
- 観光分野における政策とビジネスの統合的アプローチ
IGESが政策研究や実践支援を通じて蓄積してきた知見を共有し、東南アジアの観光分野におけるプラスチック削減のディスカッションにつなげました。

JICAクリーン・シティ・イニシアティブ国際セミナー(2月25日)
JICA主催の「JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)国際セミナー2026」において、「共創と革新を通じた循環経済促進」と題した基調講演を行いました。
講演では、
- SDG 12の進捗と課題
- SDGs制定後に顕在化した資源安全保障やサプライチェーン規制の強化
- 都市レベルでの回収・分別システム高度化の必要性
を整理し、2030年に向けてJCCIが重視すべき方向性を具体例とともに提示しました。
第21回J4CE官民対話・ビジネス交流会(2月27日)
2月27日に開催された第21回J4CE官民対話・ビジネス交流会では、これまでのJ4CEの成果および今後の方針について説明し、日本の強みを戦略的に発信し、海外との接点を拡大する重要性を強調しました。
主なメッセージは、以下のとおりです。
- 日本企業や業界団体の循環型技術・ビジネスモデルの海外発信強化
- プラットフォーム機能の強化を通し、国内外および地方における事業者間連携の創出及び具体化

循環経済の実装に向けたIGESの役割
1週間で3件の国内外向けの登壇を通じて、小野所長は、循環経済が単なる廃棄物管理の高度化ではなく、資源効率、産業競争力、気候変動対策を統合する経済転換であることを改めて示しました。 IGESは今後も、政策研究、国際対話、官民連携の促進を通じて、アジアおよび世界における循環経済の実装を支援していきます。
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ワークショップ「私たちが創るサステナブルな未来」
30分で学ぶ環境課題:「世界環境の日」オンラインウェビナー
本ウェビナーシリーズは、環境問題に関心はあるものの、普段学習の機会がない方や、より深く知りたい方を主な対象としています。主要な環境課題である「気候変動」「生物多様性」「プラスチック汚染」の3分野について、第一線で活躍する専門家が、課題のポイントと最新の