国連は2020年代を「SDGs達成のための行動の10年」と位置づけて、各国・各ステークホルダーに行動の強化を呼びかけている。しかしこの重要な「行動の10年」の開始にあたる2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が各国の経済・社会、そして人々の健康に深刻な影響を及ぼしている。このような状況のなか、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、COVID-19パンデミックからの復興において、「SDGsは説得力を損なうものではなく、2030アジェンダや気候変動に関するパリ協定がなぜ必要なのかを正確に示している」と述べた。また、2020年7月にオンラインで開催された持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)でも、2030アジェンダは、より良い復興への道しるべとして、COVID-19パンデミックからの復興の中心に置かれるべきであるとのメッセージが発せられた。
SDGs達成のための行動を強化する一つの鍵は、相互に影響し合う課題間の関係を理解し、政策や取組の相乗効果(シナジー)を伸ばすことであると言われている。それでは、各国・各ステークホルダーはどのように行動を強化すれば、シナジーを最大化し、より良い復興に繋げていくことができるだろうか。また、その中で日本の政府そして各ステークホルダーはどのような役割を果たしうるだろうか。本イベントは、こうした疑問の答えを探るため、また日本の先進取組を世界に向けて発信するため、国連関係者、ビジネス界、アカデミア、若者、国際メディアの参加を得てオンラインで開催しました。
イベントの詳細
オンライン(ZOOM)
HLPF アウトリーチイベント事務局
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発表資料
開会挨拶 | 笹川博義(環境副大臣) | ||
ビデオメッセージ | Maria-Francesca Spatolisano(国連経済社会局(UNDESA) 政策調整・機関間連携担当事務次長補) | 動画 | |
Ovais Sarmad(国連気候変動枠組条約(UNFCCC) 事務局次長) | 動画 | ||
第1部 講演 | |||
コロナ禍からの復興とSDGsの達成に向けて- HLPF2020の結果と今後の展望 - 高田実(国連経済社会局(UNDESA) チームリーダー(エネルギー)) |
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「新型コロナ危機からの「より良い復興」と気候危機: 国連事務総長からのメッセージ」 根本かおる(国連広報センター(UNIC)所長) 動画:Climate Action for People and Planet 動画:SDGs推進に向けた国連ドキュメンタリー 『NATIONS UNITED ともにこの危機に立ち向かう』 |
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「COVID-19からの復興に関する環境省の取組」 近藤智洋(環境省地球環境審議官) |
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「SDGの観点からみたCOVID-19に関する国際メディアのあり方」 Lynn Wagner(International Institute for Sustainable Development (IISD) シニアディレクター ) |
動画 | ||
第2部 パネルディスカッション 「日本の先進取組を交え、SDGsと気候変動・生物多様性・防災の取組とのシナジー向上を探る」 | |||
モデレーター | フレーミングプレゼンテーション 武内和彦(地球環境戦略研究機関(IGES)理事長) |
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パネリスト | 山口しのぶ(国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)所長) | PDF (1.4MB) | |
長谷川知子(日本経済団体連合会 常務理事・SDGs本部長) | PDF (2.1MB) | ||
倉石東那(持続可能な社会にむけたジャパンユースプラットフォーム(JYPS) 事務局長) | PDF (1.8MB) | ||
小田信也(唐津市市民部税務課庶務係 係長) | PDF (2.5MB) |
ビデオアーカイブ
ウェビナー:国連ハイレベル政治フォーラム2020の報告~コロナ禍からの復興とSDGs達成に向けた日本が果たすべき役割~