UNEA (United Nations Environment Assembly)は、国連環境計画(UNEP)の意思決定機関であり、193カ国すべての国連加盟国が加盟しています。ケニアのナイロビで2年に1度開催され、地球環境政策の優先課題を特定し、国際環境法の発展に貢献しています。閣僚宣言や決議を通じ、環境に関する政府間行動を促進し、国連持続可能な開発のための2030年アジェンダの実施に貢献しています。(UNEA webサイトより抜粋してIGES翻訳)
UNEAは、2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)での合意を受け、従来58カ国がメンバーだったUNEP管理理事会(Governing Council)を、国連加盟国すべてが参加する形に改組し、第1回会合が2014年6月に開催されました。その後隔年開催となり、2021年2月にUNEA-5がオンラインで開催されました。
UNEA事務局はUNEA-5を2段階のアプローチで開催することとし、UNEA-5の第1回会合は、2021年2月22-23日にオンラインで実施されました。深い交渉を必要とする議題は、2022年2月に再開されるUNEA-5のオフラインでのセッションで議論されます。
UNEA-5の全体テーマは「持続可能な開発目標を達成するための自然のための行動強化」で、自然を保護・回復するための行動の強化と、SDGsを達成するための、自然をベースにした解決策を求めています。また、COVID-19パンデミック後の経済回復への投資が持続可能な開発に貢献することを確実にし、加盟国とステークホルダーがより良く、より環境に優しい回復を実現することを目指しています。
このページでは、2度にわけて開催されるUNEA-5について、その背景や議論の解説、IGESが過去に発行した関連出版物をご紹介していきます。