科学と政策の国際プロセスへの関与

IGESの国際プロセスへの関与

環境危機は、土地劣化が加わることでより複雑化し、世界中の様々な主体が協調して取り組むことが求められています。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は気候変動に対処するために必要な行動や支援について、国際的な合意がなされる主要なプロセスのひとつです。気候変動と生物多様性に関する世界の知識を整理し、政策決定者がより良い判断を下せるようにするために、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)などの政府間プラットフォームも重要な役割を果たしています。IGESはこれらの国際プロセスを支援することで、国際社会において重要な政策的貢献を果たしています。

国際的な評価への参加

IGESの適応領域は、気候変動適応に関する国際的な議論や評価に積極的に参加しています。この関与には、影響、適応、脆弱性に関するトピックへの貢献や、生物多様性、水、食料、エネルギー、健康の相互連関に関するネクサス評価への貢献が含まれます。具体的には、IPCC第2作業部会(影響、適応、脆弱性)、IPBES、UNEPのGEO、UNEPの適応ギャップレポート、UNFCCCでの議論など、影響力の大きい国際的な知識収集プロセスにおいて、主執筆者/レビュー編集者/寄稿者として、世界的な科学的評価に携わっています。また、政府代表団メンバーとしてUNFCCCでの適応に関する国際交渉にも参加しています。