気候変動適応、災害リスク軽減、生物多様性保全への取り組み

気候・災害リスク管理に自然を活用した解決策(NbS)

気候変動適応、災害リスク削減、そして生物多様性保全は相互に関連する問題で、統合的なアプローチが求められます。そして気候変動は、自然災害やパンデミックなどの非自然災害が引き起こすリスクを複雑化させ、これが国境を越えたリスクにつながる可能性があります。IGESの適応領域では、アジア諸国と協力し、分析と能力構築を通じて複雑な気候リスクの対処に取り組んでいます。また、気候変動と生物多様性に対する統合的なアプローチを促進し、社会の課題に効果的に対処する自然を活用した解決策(NbS)を推進しています。これにより、人のウェルビーングと生物多様性のふたつの利益を追求することが期待できます。

生物多様性の視点を政策形成に統合

適応領域では、環境省との協力のもと、バングラデシュとネパールで、政府関係者向けに複合的で連鎖的な災害に関する能力構築に取り組んでいます。また、国、地方、および地域の政府やコミュニティが生物多様性の視点を政策形成プロセスに統合するための有用なツールも開発しました。