IGESプレスセミナー 地球環境課題と国際動向 解説シリーズ2020

第3回2050年ネット・ゼロ実現への道筋

2020年12月21日(月) 14:00-15:30

2020年10月、菅総理大臣は所信表明演説で「2050年ネット・ゼロ排出」を宣言しました。2050年に目標が据えられた今、議論は「どのように達成するのか」という点に集約されつつあります。IGESは、今年6月に発表した「ネット・ゼロという世界 2050年日本(試案)」の中でネット・ゼロ排出への道筋や可能性を示しました。本セミナーでは、本レポートの解説と、ネット・ゼロの世界に向けて動き出しつつある各国の状況を、Energy Policy Trackerおよび今年9月に小泉環境大臣の主導のもとIGESの協力で公開されたPlatform for Redesign 2020に寄せられた情報を元に報告します。さらに、COPが延期になった今年、主な気候変動問題を取り巻く国際動向として、11月のNovember Dialogue、12月の気候野心サミットについてもご報告いたします。

イベントの詳細

日時
2020年12月21日(月) 14:00-15:30
会場

オンライン

使用言語
日本語

発表資料

14:00- 開会    
14:05-14:25   「ネット・ゼロという世界2050年日本(試案)」ーネット・ゼロ達成に必要な技術革新、社会変革について
IGES 戦略的定量分析センター 研究員 栗山 昭久
PDF(3.0MB)
14:25-14:45   世界は脱炭素社会に向かっているのかーEnergy Policy Tracker, Platform for Redesign 2020で見る世界の現状
IGES 戦略マネージメントオフィス プリンシパルコーディネーター 小嶋 公史
PDF(1.1MB)
14:45-15:05   気候変動国際交渉プロセスの動向 ~2020年の振返りと2021年の行方~
IGES 気候変動とエネルギー領域 プログラムマネージャー 高橋 健太郎
PDF(1.0MB)
15:05-15:30 質疑応答    

関連出版物

リサーチレポート
本報告書は、日本において、どのようにネット・ゼロ社会の実現を図るのかということについて、問題提起を行うことをねらいとしている。第1章では、目標年として2050年を掲げ、ネット・ゼロ社会におけるエネルギー需要の動向を中心に定量的な分析を試みた。その結果、広範な社会変化を伴いながらネット・ゼロ社会を実現していくトランジションシナリオでは、ネット・ゼロの達成時には、CO2貯留に関するリスクの低減、及び化石燃料依存脱却によるエネルギー・セキュリティー向上に大きく貢献することが示された。第2章では、トランジションシナリオにおける社会全体の変化を都市と地域、暮らし、産業、適応という観点から展望した。第3章では、ネット・ゼロ社会に向けた主要な課題や論点を概観した。
ブリーフィングノート
著者:
2020年11月23日から12月4日にかけて国連気候変動条約(UNFCCC)主催のClimate Dialogue2020が開催された。通常であれば、毎年この時期にはUNFCCC締約国会議(COP)が開催されるが、新型コロナウイルスの影響で翌年に延期とになったため、交渉を含まない形で、モメンタムの維持のため、本会議が開催された。IGES適応チームでは、本会合に参加し、IISDのデイリーレポート 等を参考に、適応に関する議論について取りまとめた。

関連リンク

プロジェクト

地球環境課題と国際動向解説シリーズ

報道関係者向け説明会「地球環境課題と国際動向解説シリーズ」は、2019年からIGESが始めた取り組みで、ますます複雑化し、なおかつ緊急性を増す様々な地球環境課題について、IGESの研究成果をもとに解説するものです。説明会そのものは報道関係者限定での実施になりますが、今後は、説明会終了後に発表資料と動画の一部を公開していきます。

関連リンク

Platform for redesign 2020

See how non-state actors are supporting and accelerating national and global efforts toward a sustainable and resilient recovery from COVID-19.

関連リンク

Energy Policy Tracker

Are we building back better? Track climate and energy focused analysis of COVID-19 recovery packages, looking at support for fossil fuels and clean energy.