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本論文は、第五次環境基本計画で打ち出されている目指すべき社会像に対するバックキャスティングの活用による環境政策展開、という考え方に呼応する形でバックキャスティングアプローチと整合性のとれた政策評価手法について問題提起を行うとともに、そのような政策評価手法を用いて2050 年80 %削減と豊かな暮らしが同時に実現される長期低炭素ビジョンを実現しうるグリーン税制改革パッケージに対する政策評価を行い、グリーン税制改革によって豊かな暮らしを維持すると同時に大幅なGHG 排出削減を達成することが可能であることを示した。
IGES Policy Report
将来のCO2排出量は、経済規模、産業構造といった「社会的前提要素」 と、気候変動政策の対象となるエネルギー効率、エネルギーの供給構成などの「対策対象要素」によって左右される(図a参照)。本稿は、日本の国別緩和目標(NDC 1)に記載される2030年GHG削減目標(以下、NDC目標)におけるエネルギー起源CO2排出量(以下、CO2排出量)に着目し、社会的前提要素(実質GDP)及び対策対象要素(実質GDP当たりの最終エネルギー消費量、最終エネルギー消費当たりのCO2排出量)がどのような水準であるのか考察 することを目的に、各要素について、既往の統計や研究等による推定結果と比較した。さらに、個々の要素の変化に対しCO2排出量がどのように変化するか、定量分析(感度分析)及びLMDI法...
環境経済政策研究所収
第五次環境基本計画は,環境・経済・社会問題が相互に連関しているという認識のもと,それを解決するために,持続可能な開発目標(SDGs)およびパリ協定の採択という時代の転換点を契機とする新たな文明社会へのパラダイムシフトを要請している.本稿は,このようなパラダイムシフトにつながる政策として,第五次環境基本計画の重点戦略を支える「地球温暖化対策計画」(2016年5 月13 日閣議決定)の長期目標である2050 年までに80%の温室効果ガス(GHG)の排出削減を達成することを目的とした本格的な炭素税導入を核としたグリーン税制改革を取り上げ,グリーン税制改革によって豊かな暮らしを維持すると同時に大幅なGHG 排出削減を達成することが可能であることを示した.
Initiatives for sustainable societies have gained momentum following recent global agreements on sustainable development, including the 2030 Agenda and the Sustainable Development Goals adopted at the United Nations Sustainable Development Summit in 2015. Efforts to support changes in the behaviour and practices of individuals and organisations...
Environmental Economics and Policy Studies所収
The aim of this study is to investigate the macroeconomic impacts of Japan meeting its 2030 NDC GHG emission reduction target, using a carbon tax, under different assumptions about the share of nuclear in the power sector. We further investigate different ways to recycle revenues raised from carbon tax. The analysis was carried out using the global...
IIASA理事会が2017年6月19日~20日と2017年11月13日~14日に本部(オーストリア・ウィーン)にて開催され、IGESより1名が同理事会に出席した。IIASAでの研究の動向等に関する情報収集を行うとともに、理事会に係る議事録作成等の支援を行った。IIASAの活動に効果的に関与するための検討を行うため、IIASA日本委員会規約に基づき選出された10名の委員から成る日本委員会に係る会合及び連絡調整を行った。 また、パリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)により統合的アプローチの重要性がますます高まる中、コベネフィット・アプローチのさらなる活用が期待されていることを受け、環境省がこれまで進めてきたコベネフィット・アプローチ事業の評価に貢献することを念頭に、コベネフィット...
環境経済政策研究公開シンポジウム 「世界のトップランナーへ:脱炭素社会に向けたグリーン税制改革試案」
2050年GHG排出80%削減という長期目標達成には、消費者を含めたすべてのステークホルダーに排出削減インセンティブを与える必要がある。 カーボン・プライシングは、排出削減努力に価値をつけることが狙い。脱炭素・低炭素技術の比較優位性を上げ、脱炭素・低炭素投資を促進する効果が期待できる。 持続可能な豊かな暮らし、幸せな社会を構築するためには、構造的変化が必要。それを実現するための政策手段として、グリーン税制改革を検討している。構造的変化が起こること自体を否定するのではなく、望ましい変化、望ましくない変化を明確化した上で、望ましい変化を最大化し、望ましくない変化を最小化することが重要である。 カーボン・プライシングの効果を低炭素・脱炭素への意思決定につなげるためには...
平成29年度環境及び持続可能な社会の分野における経済協力開発機構(OECD)との連携に係る調査等業務 業務報告書
This study focuses on carbon pricing as an economic measure for significant reduction of GHG emissions in 2050, and highlights the effectiveness and economic efficiency of carbon pricing through the form of carbon tax and emission trading scheme (ETS). Furthermore, this study proposes policy packages of green tax reform and demonstrates the...
13th ASIA PACIFIC ROUNDTABLE FOR SUSTAINABLE CONSUMPTION AND PRODUCTION (APRSCP)
At 13th APRSCP meeting, S-16 research group organized a round table session titled "SCP Challenges and Opportunities from Four Perspectives – Resources, Lifecycle, Lifestyle, Sufficiency". There, Hotta presented how SCP policy design will be changed systematically in the era of SDGs and Paris Agreement referring to Sufficiency Approach.
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Updated: 2024年10月
IGES書籍『持続可能な社会づくりへの統合的アプローチ』を出版
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は 『持続可能な社会づくりへの統合的アプローチ』(武内和彦・高橋康夫監修、IGES編)を2024年7月30日に丸善出版より出版しました。 今日、世界は、深刻化する気候変動や生物多様性の損失といった地球規模の諸課題に直面しています。それらの問題には多様な主体が関わっており、問題が生じる要因とその影響は相互に密接に関連しています。そのため、問題解決には、単一の学問領域のみならず複数の学問領域の科学知の動員と社会との連携が不可欠です。 本書は、環境・社会...
Updated: 2022年9月
パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議
不可分な地球規模課題への統合的な取り組み 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、現在各国の自国が定める貢献(NDC)に記載されている目標値をすべて足し合わせても、2030年の温室効果ガス排出量は2010年比で13.7%増加することに対し、深刻な懸念が示されました* 。また、SDGsについても、年を追うごとに達成までの予測期間が長くなっていることが指摘されています。具体的には、2017年のSDGs達成予測が2052年であったのに対して、2021年には達成予測が2065年まで延び
