マレーシアと日本は、長年にわたり堅実かつ友好的な協力関係を築いてきました。この関係が2023年12月に合意された「包括的戦略的パートナーシップ」によってさらに高まっています。両国はこのパートナーシップの下で、持続可能な開発を促進し、気候変動に取り組むというこれまでの約束を新たにしました。両国は引き続き協力して脱炭素を実現するエネルギー転換を加速し、温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロを達成しようとしています。
クアラルンプール市役所、東京都庁、さいたま市の都市間連携は、こうした国家的コミットメントのために地方自治体間の国際協力が果たす役割の重要性を示す成功例のひとつです。この3都市はいずれも、スマート化、ゼロカーボン化、気候変動に強靭な都市を目指す戦略で知られています。3都市のパートナーシップは、それぞれの政府、学界、民間セクター、市民社会の間で、技術移転、能力開発、知識の共有、意識啓発を促進してきました。共有された知識は、低炭素建築物の制度設計に焦点を当てたもので、エネルギー効率、低炭素インフラ、クリーンな技術への転換を促進する政策や、その実施手段の例など、幅広い分野におよんでいます。
本イベントは、ASEAN内外でスマート化、ゼロカーボン化、気候変動に強靭な都市の実現を目指す他の自治体に、この3都市による国際協力の例を広く周知することを目指して開催されました。3都市が本パートナーシップに参加し国際協力に取り組む中で、それぞれのゼロカーボンへの対応策や気候変動への回復力を高めるための取り組みにパートナーシップが与えた影響とその進捗を振り返りました。また、従来の建設資材を低炭素資材に切り替えるために、どのような取り組みが効果的かを持続可能な建築物のマレーシアにおける専門家の視点から議論を深めました。

イベントの詳細
クアラルンプール市庁舎(オンライン同時配信あり)
都市タスクフォース
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発表資料
イベントの詳細
オンライン(Zoom)
都市タスクフォース
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プログラム
開会の挨拶 | マイムナ・モハメド・シャリフ KL市 市長 | ||
開会の挨拶 | 四方 敬之 駐マレーシア日本国大使 | ||
小池 百合子 東京都 知事(ビデオレター) | |||
清水 勇人 さいたま市 市長(ビデオレター) | |||
モハメド・シャフリー・モフメド・ラヒム マレーシア工科大学 Vice Chancellor(ビデオレター) | |||
武内 和彦 地球環境戦略研究機関(IGES) 理事長 (オンライン) | |||
これまでの経緯と概要説明 | 藤野 純一 IGES サステナビリティ統合センター ディレクター | PDF(2.5MB) | |
ホー・チン・シオン マレーシア工科大学低炭素アジア研究センター 所長 | |||
Topic 1: パートナーシップの進展を振り返り、今後の展望を語る | |||
ハヌム・アイン・ビンティ・ザイナル KL市プロジェクト及びビルメンテナンス部 ディレクター | PDF(4.4MB) | ||
瀧口 智 さいたま市 環境局長 | PDF(1.7MB) | ||
千葉 稔子 東京都環境局 気候変動対策部 気候変動対策専門課長(オンライン) | PDF(2.2MB) | ||
Topic 2: マレーシアにおけるグリーンビルディングのための材料と資源 | |||
リム・ヤイク・ワー マレーシア工科大学 建築測量学部 建築学専攻長 博士(オンライン) | PDF(1.3MB) | ||
ステークホルダーからのコメント | 北栄 和弥 マレーシア日本人商工会議所 上席調整責任者 | ||
閉会の挨拶 | 藤野 純一 IGES サステナビリティ統合センター ディレクター | ||
ホー・チン・シオン マレーシア工科大学低炭素アジア研究センター 所長 |