世界は、気候変動、生物多様性の損失、汚染という3つのグローバル危機に直面しており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成が脅かされています。これら3つの危機は、持続可能な開発のあらゆる側面において、シナジー効果のあるアプローチによって統合的に対処できる可能性があります。
近年、国際社会はシナジーを効果的に実施するための確実な計画と報告の枠組みを必要としています。このような背景から、日本はUNEA-6に「気候変動、生物多様性の損失、汚染という相互に関連するグローバル危機に対処し、持続可能な開発を支援するためのシナジー的アプローチの促進」を提案しました。
本イベントは、アジア太平洋諸国がシナジー効果のある行動の促進を通じて、気候変動(SDGs13)やその他の関連する環境SDGsへの取り組みを加速させる方法に焦点を当て、政策立案者やその他のステークホルダーが、効果的な実施に向けたインプットを示し、シナジー効果を実現する機会を提供しました。
主な議題および目的
- 1.アジア太平洋地域におけるシナジー効果を促進するための主な機会と課題は何か?
- 2.アジア太平洋地域の国々は、シナジーのための確固たる計画と報告の枠組みをどのように構築できるか?
- 3.SDGs間のシナジーを生み出すグッド・プラクティスにはどのようなものがあり、どのような教訓が得られるか?
気候変動、生物多様性の損失、汚染という3つの危機は、2030アジェンダ、パリ協定、そして近年合意された生物多様性枠組の達成に依然として障壁となっています。これらの課題を効果的に克服するには、シナジー効果のあるアプローチを採用する必要があります。本イベントでは、アジア太平洋地域の代表的な国やその他のステークホルダーが参加し、シナジー効果のある行動を促進することで、アジア太平洋諸国が気候変動とSDGsに関する取り組みを加速させる方法について議論を深めました。
イベントの詳細
日時
2月20日(火)13:00-14:15 GMT+7(タイ時間)、15:00-16:15 GMT+9(日本時間)
会場
オンライン
主催
使用言語
英語および日本語(同時通訳付)
(Simultaneous interpretation)
発表資料
開会 | |||
15:00-15:10 | 歓迎挨拶 | モデレーター: エリック・ザスマン 地球環境戦略研究機関(IGES) サステイナビリティ統合センター リサーチリーダー | |
開会挨拶 | 西岡達史 在タイ日本国大使館 次席公使 ESCAP常駐代表 | ||
プレゼンテーション | |||
15:10-16:00 | グローバル・シナジー報告書の概要 ハイデ・ハックマン 南アフリカ・プレトリア大学 フューチャー・アフリカ ディレクター、トランスディシプリナリティ及びグローバル・ナレッジ・ネットワークに関する戦略アドバイザー | PDF (792KB) | |
フィジーにおけるシナジーに関するUNEA決議の重要性 アメナタベ・ヤウヴォリ 駐インドネシア・フィジー共和国特命全権大使 駐シンガポール高等弁務官、駐マレーシア高等弁務官 在バンコクUNESCAP常駐代表 | PDF (1MB) | ||
タイにおける気候変動と大気汚染のシナジーへの取り組み ケシニー・ウナプムヌク タイ天然資源環境省 公害管理局大気質騒音管理課越境大気汚染担当課長 | PDF (2.6MB) | ||
ブルースカイ計画におけるコベネフィットの促進 カルマ・ヤンゾム アジア開発銀行(ADB)主席環境スペシャリスト | PDF (2.1MB) | ||
緑地と熱中症対策のシナジー効果 鶴見 賢治 川崎市環境総合研究所 課長補佐 | PDF (1.2MB) | ||
ディスカッション (質疑応答) | |||
16:00-16:10 | ファシリテーター: マシュー・ヘンジェスボー 地球環境戦略研究機関(IGES) サステイナビリティ統合センター 研究員 | ||
閉会 | |||
16:10-16:15 | 閉会挨拶 | アルミダ・サルシア・アリスジャバナ アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長 |