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本ハンドブックは、IGESの研究活動ならびに関係機関からの協力をもとに、「IPCC1.5℃特別報告書」およびその「政策決定者向け要約(SPM)」に関する最新の知見を取りまとめたものです。様々な角度からの分析・関連資料を掲載しており、同報告書の総合的な理解に資する内容となっています。
第1章では、IPCCが同報告書を作成するに至った背景を、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)での議論やIPCCの足跡とともに振り返ります。第2章では、同報告書の概要を詳しく解説するほか、実際に作成に携わったIPCC関係者へのインタビュー、そしてIPCCが発表した同報告書に関するFrequently Asked Questions(FAQs:よくある質問と回答集)の日本語翻訳版を通じて、同報告書の意義や主要メッセージ、今後の地球温暖化対策への影響等を明らかにします。続く第3章では、同報告書のCOP24での受け止め、この報告書を受けた各国での新たな動きに加え、主要各国のマスメディアによる報道内容を調査し、同報告書の中心メッセージの捉え方や国内への示唆等について比較分析を行っています。最後に第4章では、IGESが長く連携関係にある国際持続可能開発研究所(IISD)のENBレポートをもとに、IPCC第48回総会の簡易分析、SPMの4セクションごとの主要ポイント紹介、そしてパラグラフごとに各国から出された論点などを解説した「逐条ごとの論点と解説」をまとめています。
なお、本ハンドブックは、2019年2月時点の情報をもとに作成されました。それ以降にIPCCが発表した訂正(Errata)については、IPCCのホームページを参照してください(https://www.ipcc.ch/sr15/download/ )。
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