現在、アジア太平洋地域の大半の国は、パリ協定とSDGsの両方において目標達成に向けた軌道から外れています。2022年版の国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の報告書によると、同地域がSDGsを達成するのは2065年と予想されるなど、大幅な遅れをとっています。気候変動とSDGsは相互に深く関連しており、2つの国際目標を達成するには、取り組みの相乗効果(シナジー)を最大化させることが不可欠であると考えられています。
このような背景から、2022年7月に「第3回パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議」(第3回シナジー会議)が、国連経済社会局(UNDESA)と国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局の主催により、東京で開催されました(ホスト:環境省、協力:国連大学・地球環境戦略研究機関(IGES))。第3回シナジー会議では、ハイレベルの登壇者・専門家によってシナジーを強化するための様々な取り組みについて共有、議論がなされるとともに、都市や地域レベルにおいて実施されている多岐に渡るアクションも報告され、改めて都市や地域が果たす役割の重要性が強調されました。
本イベントでは、第3回シナジー会議での議論を前進させ、持続可能かつネット・ゼロの社会や生物多様性保全の実現に貢献することを目的に、アジア太平洋地域の都市および地域において実施されている、シナジーを強化する様々な行動に焦点を当てました。具体的には、日本全国そして海外でも広がりつつある脱炭素先進地域、日本と途上国のパートナーシップに基づく都市間連携の取り組み、湖と流域を切り口とする持続可能な地域の実現に向けた取り組みなど、都市・地域レベルで行われている具体的な事例を紹介しました。そして、特にSDG 7(エネルギー)、11(都市)、13(気候変動)、15(生物多様性)、17(パートナーシップ)等の目標達成に向けた実施を加速させるためのグローバル、地域、都市間の連携とその強化について議論しました。
イベントの詳細
オンライン
発表資料
オープニング | |||
11:00-11:03 | 開会挨拶 | 梨田 和也(駐タイ王国日本国特命全権大使) | |
11:03-11:17 | フレーミング プレゼンテーション 高田 実(国際連合経済社会局(UNDESA)エネルギー・気候変動チームリーダー) |
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パネルディスカッション | |||
11:17-12:10 | トピック: 脱炭素先行地域 清水 勇人(さいたま市長) |
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トピック: 都市間連携 マハディ・チェ・ンガ(クアラルンプール市長) |
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トピック:琵琶湖政策、マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals: MLGs)について 三和 伸彦(滋賀県理事、琵琶湖政策・MLGs推進担当) |
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トピック:JCMプロジェクトにおけるシナジー効果 ディキ・エドウィン・ヒンダルト(インドネシアJCM事務局シニア・アドバイザー) |
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トピック:大気汚染モニタリングにおける都市間連携 カリーン・レジェ(Airparif*ディレクター) |
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ディスカッション&Q&A | |||
クロージング | |||
12:10-12:15 | 閉会挨拶 | 武内 和彦(地球環境戦略研究機関(IGES)理事長) |
*大気汚染監視の独立機関
(敬称略)