第11回持続可能な都市 ハイレベルセミナー

持続可能な都市に関する東アジアサミット・ハイレベルセミナー（HLS）（旧称：持続可能な都市に関するHLS）は、都市のクリーン化、グリーン化および持続可能性に携わる東アジアおよび東南アジアの有力な政策立案者、専門家、実務家が一堂に会するプラットフォームで、2010年以降毎年開催されています。HLSは、持続可能な都市開発に関する最新のアイディアや取り組みを参加者間で共有・促進する場です。また、ASEANの環境大臣を含む東アジアサミット環境大臣会議に対して、持続可能な都市に関する実践的な協力活動について具体的な提言を行う重要な役割を担っています。

HLSは2017年以降、持続可能な都市開発の多面性に焦点を広げ、都市レベルの開発を持続可能な開発に関する2030年アジェンダ、特に必要を受けて持続可能な開発目標（SDGs）と整合させてきました。気候変動が人々の生活への影響を強める一方で、貧困や飢餓、災害に強い街づくりなどの社会経済的な課題に取り組む必要性は依然として顕在化しています。そのため、シナジーを活かし、トレードオフを回避しながら、気候問題と開発の両方に取り組むことが求められています。このような多面的な課題への取り組みの成功は地域での実装にかかっているため、SDGsと気候アジェンダのシナジーを十分に考慮した「SDGsの地域化」がHLSの中心テーマとされています。

第11回HLSは2020年3月にフィリピンのマニラで開催される予定でしたが、COVID-19の感染拡大により延期となりました。現在、新しい生活様式の文脈で、様々な場でより持続可能でレジリエンスの高い都市への社会変革が議論されており、都市や関係者にとっては、現在進行中の取り組みを共有し、「より良い復興」に向けた今後の政策や措置の方向性を考える最適な時期と言えます。主催者は、本件の重要性を鑑み、第 11 回HLS を、開会のハイレベル・プレナリー、2つのテーマ別セッションおよび都市の発展の方向性に関するクロージング・セッションの 4 部構成のウェビナー・シリーズとして、オンラインで開催することにしました。