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2021年11月に開催された国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第26回締約国会議(COP26)において、パリ協定の世界全体の進捗状況を評価する仕組みであるグローバル・ストックテイク(Global Stocktake:GST)が開始した。これを受けて2022年3月以降、UNFCCC事務局は4つの統合報告書を順次公開する。これら統合報告書は、国連気候変動政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書等の様々な情報源と共に、GSTの技術的評価に必要な情報を提供する。
本稿では4つの統合報告書のうち、『GHG排出・吸収量の状況と緩和努力に関する統合報告書』(UNFCCC, 2022)のポイントを分かりやすく解説する。同報告書は締約国が提出した以下の情報を統合した結果を示している。
・先進国全43か国(欧州連合(EU)を除く)と154の途上国のうち55か国の最新のGHGインベントリ
・先進国44か国(EUを含む)の最新の隔年報告書(Biennial Report: BR)
・154の途上国のうち151か国が提出した最新の隔年更新報告書(Biennial Update Report: BUR)と国別報告書(National Communication: NC)
・50の長期低排出発展戦略(Long-term low-emission development strategy: LT-LEDS)。60か国 及び2019年の世界のGHG総排出量の61%をカバー。
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