活動報告
- 国際シンポジウム
IPCC第7次評価サイクルへの日本の貢献と「気候変動と都市」に関するIIASAとの連携
(2024年2月28日) - COP28 Japan Pavilion サイドイベント
IIASA-JAPAN 都市に関する合同PJ
(2023年12月01日) - 日本‐IIASA国際ワークショップ
アジアにおけるクリーンな大気と持続可能な未来のための統合的行動を推進するための日本とIIASAの協働
(2023年11月17日) -
EANET / IIASA国際ワークショップ
アジアにおけるクリーンな大気と持続可能な未来のための科学と政策のインターフェースの強化
(2022年12月19日) -
ACP/IIASA国際ウェビナー
アジアの気候変動、大気汚染、持続可能な開発政策の調整に向けたシステム分析の役割
(2022年2月22日) -
国際ワークショップ
アジアにおける気候変動と持続可能な開発政策の調整:定量化、統合、コベネフィットの推進
(2021年1月25日) -
ACP/IIASA合同国際ワークショップ
アジアの大気汚染と気候変動に対する解決策の実施: 能力構築、政策強化、および技術への資金調達
(2019年11月7日) -
国際ワークショップ: アジア諸国は大気汚染と気候変動にどのように対処できるのか?
影響の評価から対策の実施へ(2019年2月19日) - セミナー: 「2050 年の世界」イニシアティブの展望(2018年10月9日)
設立の背景
国際応用システム分析研究所(IIASA: International Institute for Applied Systems Analysis)は、1972年10月、東西冷戦下において、成熟社会に共通する諸課題を研究するために、東西両陣営の主要国がその政治的立場を離れ、同等の参加を目指した非政府ベースの国際研究所として設立されました。
その後東西緊張が解消した後には、地球規模の諸課題の解決に資するシステム分析を中心とする研究を展開し、これまでノーベル賞受賞者を輩出している他、IPCCのリード・オーサー等をつとめる専門家を擁する世界有数の国際研究所として活躍しているところです。また近年特に新興国の加盟に伴い、東西問題から南北問題(貧困、食糧、公平性など)に重点がシフトしつつあることが注目されます。
加盟国・加盟地域
米国、ロシア、日本、英国、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、中国、インド、韓国、イスラエル、エジプト、ベトナム、ウクライナ、スロバキア、イラン(計18ケ国)、サブサハラアフリカ地域(1地域、参加国はボツワナ、 ブルキナファソ、コートジボワール、エチオピア、ガーナ、ケニア、マラウィ、ナミビア、ナイジェリア、モザンビーク、ルワンダ、セネガル、南アフリカ、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエの計17か国)
オブザーバー:ブラジル(2011年‐2022年加盟)、インドネシア(2012年‐2023年加盟)
研究活動
IIASAは、システム分析手法を応用し、人間による環境への影響を減らし、自然・社会経済システムの回復力を高め、持続可能な開発目標の達成を支援するためことを目的とする国際研究機関です。研究プログラムやイニシアティブを通じて、一国や一学問分野では解決できないような大規模かつ複雑な問題について、政策志向の研究を行っています。
現在、次の6つの研究プログラムで構成されています。
研究プログラム
- 先進的システム分析(ASA)
- 生物多様性・自然資源(BNR)
- エネルギー・気候・環境(ECE)
- 人口・公正な社会(POPJUS)
- 経済フロンティア(EF)
- 戦略イニシアチブ(SI)
次世代能力開発
1977年より「若手研究者夏季プログラム」(Young Scientists Summer Program: YSSP)を実施しています。YSSPは毎年6月から3ケ月間IIASA本部にて各国から推薦を受けた若手研究者(博士課程の学生)約50名を受入れ、IIASAの研究スタッフの指導の下、各自の研究活動を推進します。
詳しくはこちら: https://iiasa.ac.at/opportunities/yssp
研究所組織
理事会 | IIASAの最高意思決定機関で、各加盟国組織(National Member Organization: NMO)・加盟地域組織(Regional Member Organization: RMO)の代表者から構成、常会は年2回開催。 現在の議長は竹本和彦日本代表理事。理事会の中に、4つの委員会(執行、財政・リスク・監査、メンバーシップ、プログラム・能力開発)が設けられている。 |
所長 | Prof. Hans Joachim Schellnhuber |
職員 | 研究者442名(内フルタイム249名)(2023年) |
財政基盤 | 年間予算規模約2,610万ユーロ(2023年実績)。活動資金は、各加盟国組織が支払う拠出金(合計約1,015万ユーロ:2023年実績)と委託事業費及び寄付金から構成。 |
IIASA日本委員会
日本では、1972年(昭和47年)のIIASA設立と同時に、学識経験者によりIIASA日本委員会が組織され、当委員会が日本を代表してIIASAに参加し、IIASAの運営、発展に協力してきました。
現在、当委員会は、竹本 和彦 海外環境協力センター 理事長を委員長、IIASA日本代表理事とした、委員計7名で構成されています。
日本委員会委員(2024年8月20日現在)
委員長 | 竹本 和彦(日本代表理事) | 海外環境協力センター 理事長 |
委員 | 沖 大幹 | 東京大学大学院工学系研究科 教授 |
甲斐沼 美紀子 | 地球環境戦略研究機関 研究顧問 | |
森口 祐一 | 国立環境研究所 理事 | |
森田 香菜子 | 森林総合研究所 主任研究員 | |
山地 憲治 | 地球環境産業技術研究機構(RITE) 理事長 | |
福士 謙介 | 東京⼤学未来ビジョン研究センター センター長 | |
オブザーバー | 環境省 水・大気環境局 環境管理課 国際協力推進チーム | |
事務局 | IIASA日本委員会事務局 (地球環境戦略研究機関内) | 〒240-0115神奈川県三浦郡葉山町上山口2108-11 [email protected] |
2025年度 Young Scientists Summer Program (YSSP) について
YSSP(Young Scientists Summer Program: 若手研究者夏季プログラム)は、 IIASAにより毎年6月から8月の3ヶ月間実施される若手研究者のためのプログラムです。本プログラムは、IIASAで進行中の研究と互換性のあるテーマに取り組んでいる博士課程の学生を対象とし、参加者は、学術的かつ国際的な研究環境の中で、IIASAの経験豊富な科学者の直接指導を受けることが出来ます。また、将来の共同研究にIIASAの世界的なネットワークを活用する機会も得られます。
プログラム分野
2025年度のYSSP(プログラム実施期間: 2025年6月1日 - 8月31日)の募集は2024年10月から2025年1月に実施予定です。
IIASA日本委員会支援制度について
IIASA日本委員会は、2024年度YSSP(Young Scientists Summer Program: 若手研究者夏季プログラム)に参加する日本人を対象として、渡航費用の一部を財政支援する「IIASA日本委員会支援制度」を実施いたします。本制度では、2024年度YSSPの最終選考に残った日本人応募者のうち、IIASA日本委員会が推薦する応募者を対象に、2024年度YSSPにIIASAで参加することを条件として、渡航費用の一部として30万円を支給いたします。(※オンラインで参加の場合、費用の負担はございません)
なお、本制度はIIASAから提供される最終選考に残った申請者に関する情報に基づき運用するため、YSSP申請時に別途日本委員会に対して申請手続きを行う必要はありません。IIASA日本委員会から対象者への連絡は、2024年3月頃となる見込みです。
日本委員会の支援制度を受けたYSSP参加者は、プログラム終了後、YSSPに参加した報告として、日本委員会へのレポート提出をお願いします。なお、同レポートはIIASAと日本の研究コミュニティの情報共有等のため、公表させていただく場合があります。
お問い合わせ
IIASA日本委員会事務局
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES) 戦略マネージメントオフィス
〒240-0115神奈川県三浦郡葉山町上山口2108-11
Tel: 046-855-3852 Fax: 046-855-3809 [email protected]