国際ワークショップ

アジア諸国は大気汚染と気候変動にどのように対処できるのか? 影響の評価から対策の実施へ

(日本標準時)

環境省および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、国際応用システム分析研究所(IIASA)と共催で、2019年2月19日(火)に東京で国際ワークショップ「アジア諸国は大気汚染と気候変動にどのように対処できるのか? 影響の評価から対策の実施へ」を開催しました。

日本での局地的な豪雨や猛烈な台風、欧州での豪雨による洪水、米国での大規模な山火事の発生など、地球温暖化の影響が疑われる異常気象が頻発しています。また、大気汚染による被害も深刻で、特にインドや中国の都市部などで大きな健康被害をもたらしていると懸念されます。大気汚染管理と気候変動対策に関する研究によると、2つの取り組みを統合的に進めることにより相乗効果が期待されることがわかってきています。日本、中国、韓国、インドネシアをはじめとする多くのアジア諸国において進められている大気汚染管理と気候変動対策に関する多様な便益に関する研究は、今後の政策に重要な情報を提供すると期待されます。最近では、2018年の国連報告書において、アジアを対象とした気候変動の緩和とそれ以外の開発優先目標を実現しながら健康改善、厚生水準の改善を可能とするような25の方策が同定されています。本ワークショップでは、日本、中国、韓国およびヨーロッパから国際的に著名な研究者を集め、大気汚染および気候変動による影響に関する研究知見を紹介するとともに、日本、中国、韓国における政策実施の事例を交え、研究知見をどのように対策の実施につなげていけるのかについて議論を深めました。

イベントの詳細

会場

TKP新橋カンファレンスセンター ホール2A
(東京都港区西新橋1丁目15-1 大手町建物田村町ビル2階) »アクセス

共催
国際応用システム分析研究所(IIASA)
使用言語
日本語 / 英語(同時通訳)
(Simultaneous interpretation)
参加者
約100名
コンタクト

IIASA日本委員会事務局
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)
Tel: 046-855-3852
Fax: 046-855-3809
Email: [email protected]

発表資料

13:30 歓迎挨拶 森 秀行 IGES 所長  
竹本 和彦 国連大学サステイナビリティ高等研究所 所長 / 国際応用システム分析研究所(IIASA)日本委員会 日本代表理事  
13:40 開会挨拶 デチェン・ツェリン 国連環境計画アジア太平洋地域事務所 地域ディレクター  
13:50 セッション 1: 影響の理解
パネリスト シャンジャオ・フェン 中国生態環境部(MEE) 環境経済政策研究センター(PRCEE) 気候変動政策研究課 副ディレクター  
エリック・ザスマン IGES持続可能性ガバナンスセンター リサーチリーダー
フレーミング プレゼンテーション
PDF(1.5MB)
鈴木 健太郎 東京大学 大気海洋研究所 准教授 PDF (1.5MB)
フーマン・ファルザネ 九州大学 エネルギー研究教育機構 准教授 PDF(3.0MB)
山下 研 (一財)日本環境衛生センター アジア大気汚染研究センター・企画研修部 部長 PDF (2.6MB)
ジグ・クリモント 国際応用システム分析研究所(IIASA) 大気と温室効果ガスプログラム 主任研究員 PDF (1.7MB)
15:20 休憩
15:30 基調講演 マーカス・アマン 国際応用システム分析研究所(IIASA) 大気と温室効果ガスプログラム ディレクター PDF (1.2MB)
15:55 セッション 2: 対策の実施
モデレーター 小嶋 公史 IGES 戦略マネージメントオフィス プリンシパルコーディネーター  
パネリスト リー・リーピン 中国生態環境部(MEE) 環境経済政策研究センター(PRCEE) ディヴィジョン・ディレクター PDF (835KB)
ヨーラ・チェ 韓国環境政策・評価研究院 (KEI) 気候変動と大気研究 チーフ・リサーチアソシエイト PDF (2.2MB)
河合 実名子 環境省 水・大気環境局 総務課 国際協力推進室 係長 PDF (1.7MB)
ソヨン・リー IGES持続可能性ガバナンスセンター リサーチマネージャー PDF (2.6MB)
17:10 各セッションモデレーター、IIASAおよび環境省によるコンクルーディングセッション
モデレーター 鈴木 克徳 IGES シニアフェロー  
17:30 閉会挨拶 田中 聡志 環境省 水・大気環境局長  

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