北摂里山地域循環共生圏フォーラム~ちょっと未来のワクワクする里山~

2023年2月17日(金)14時~16時

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少子高齢化と都市部への人口集中、輸入資源への依存や災害への脆弱性といった社会の持続可能性を脅かす多くの課題は、都市域と原生的自然との中間に位置する里山地域の荒廃と密接に関係しています。本フォーラムでは、里山を守る「地域循環共生圏」づくりを通して、社会が抱える多くの課題が相互に悪循環を生み出している構造を逆転させるための戦略について、地域の関係者で議論を行いました。

「持続可能な社会」への道のりは平坦なものではなく、経済構造の転換のみならず人々の価値観、多様性や平等の考え方の理解、合意形成やガバナンスの在り方など、社会のあらゆる側面の変革を要する壮大な、しかし希望を持てる未来像を市民が自らで描いていくプロセスでもあります。

兵庫県北摂地域は、「北摂里山地域循環共生圏*」構想を下に、この道のりを歩み始めたところです。北摂里山地域循環共生圏が目指す姿は、西谷(宝塚市)、中谷(猪名川町)、東谷(川西市)の3地区のそれぞれの強みと弱みの補完と融合を進めることで、豊かな自然環境を保全することです。また近接する都市部住民との交流を積極的に促すことで地域経済を活性化し、里山文化保全を中心とした地域循環共生圏**モデルを形成することです。

本フォーラムでは、より多くのみなさまとのネットワークを構築し、市民参加を促すため「北摂里山地域循環共生圏」構想の概念や取り組みの要点を共有し、目指すべき将来の地域社会像について率直な議論を交わしました。行政、研究機関、地域住民、食と地域活動、地域発電、そして地域ボランティアのそれぞれの立場から、現場の責任者が意見を出し合って討論しました。


*北摂里山地域循環共生圏について詳しくはこちら

**社会情勢や環境課題の差し迫ったニーズに適切に対応していくためには、これまでとは根本的に異なる大胆な変革が不可欠であるという前提を下に2018年に策定された第5次環境基本計画では、持続可能な社会の将来像とこれを実現するために取り組むべき施策を明らかにした社会変革の指針となる「地域循環共生圏」を提唱しています。詳しくはこちら

イベントの詳細

日時
2023年2月17日(金)14時~16時
会場

YouTube視聴:多数のご参加を賜り、誠にありがとうございました。

使用言語
日本語
コンタクト

〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 人と防災未来センター東館5階 
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター 田中 勇伍
Email: [email protected] 

発表資料

録画映像

ディスカッション

14:00 - 16:00

コーディネーター

IGES 関西研究センター 田中勇伍
 
パネリスト
  • 兵庫県環境部次長 上西琴子
  • 曹洞宗 福壽山 徳林寺 住職 越智普門
  • 生活協同組合コープこうべ 第1地区本部本部長 前田 裕保
  • 非営利型株式会社 すみれ発電 代表取締役 井上保子
  • NPO北摂里山文化保存会 事務局長 三好一之