CBD COP15 特集

生物多様性条約(CBD)は、生物多様性に関する初めての、そして最も包括的な政府間協定です。その設置目的は次のとおりです。

  • (1)生物多様性の保全
  • (2)生物多様性を構成する要素の持続可能な利用
  • (3)遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分

CBDの締約国は合計196カ国です(2022年3月現在)。CBDの統治機関は、通常2年ごとに開催される締約国会議(COP)です。COPで、全会一致で採択された決定に基づきその実施が推進されます。

CBDは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)および国連砂漠化対処条約(UNCCD)の発効にもつながった、前年のリオ地球サミット(国連環境開発会議)における議論に続いて1993年に発効しました。カナダのモントリオールに設置されているCBD 事務局は、COPの開催、報告書の作成、様々な作業計画の実施における加盟国政府への支援、他の国際機関との調整、情報の収集・発信などを行っています。

2010年に名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(CBD COP10)では、「生物多様性戦略計画2011-2020」の採択に焦点が当てられました。戦略計画には愛知目標が盛り込まれ、10年間の国家レベルの生物多様性目標設定の指針として機能しました。

ポスト2020生物多様性枠組

次回のCBD COPは、当初2020年10月に中国の昆明で開催される予定であった生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)です。新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により対面での会議開催が困難なため、たびたび延期されてきました。 CBD COP15において、これまでの戦略計画が2020年以降の新たな枠組(ポスト2020生物多様性枠組)に置き換えられる予定です。

すでに公表されたポスト2020生物多様性枠組の骨子においては、「2030年までに陸域の30%ならびに海域の30%を保護する」というグローバル目標が盛り込まれる可能性があることが最も大きな注目を集めています。ここで言う「保護」は、「保護地域」だけでなく、「保護地域以外で生物多様性の保全に資する地域(OECM: Other Effective area based Conservation Measures)」という、近年重要性を増している概念も対象としています。

ポスト2020生物多様性枠組の最初の原案には、枠組を構築するための「変革の理論(Theory of Change)」に関する記載があります。変革の理論は、2050年までの自然との共生実現という条約のビジョンを達成するために、生物多様性損失の悪化傾向を2030年までに減速させ、食い止め、そして2050年までに自然生態系を回復させるための緊急の政策行動が必要であることを認識しています。

CBDとCOP15に関するポッドキャストエピソード

 
Erin

皆さん、こんにちは。地球環境戦略研究機関(IGES)がお届けするポッドキャスト「About Sustainability…」にようこそ、またお会いしましたね。IGESは、日本の海沿いの街・葉山に拠点を置く環境政策に関するシンクタンクです。私は河津エリンと申します。アンドレ・マダー、ボブ・ミクダノー、そしてサイモン・オルセンとともに本ポッドキャストに皆さまをお迎えします。今回のセッションでは、生物多様性条約(CBD)について、CBDおよびCBD COP15として知られる今後開催予定の生物多様性会議に最も詳しいアンドレの知見も借りつつ議論しました。

この会議は、2022年後半に中国・昆明にて開催される見込みです。私たちは、CBDとは何か、どの国が批准してどの国が批准していないのか、そしてそれが何を意味するのかについて話し合い、CBDの任務と、他の関連するプロセスとの比較について学びました。生物多様性損失にいかに各国が対処することが期待されているか、その概要を規定した愛知目標の観点では、世界がどのような状況にあるのかについても学びました。

2020年に愛知目標が区切りを迎え、残念ながら何度も延期されてきた、2020年以降の生物多様性の世界的枠組みのCBD COPでの承認に向け、世界が一丸となるのを待っています。また、私たちは、生物多様性COPと、より知名度が高く、かつ高頻度で開催される気候変動COPの違いについても考察しました。同様に、私たちの生活と反映を可能にする基礎的な要素である生態系サービスについても、より一般的な文脈で議論しました。

アンドレは、私たちが過小評価している生態系サービスは何か、もっと力を入れるべきはどこかという観点を提示しました。私はこの話に強く考えさせられました。そして、この議論が皆さんにとってもそうなることを願っています。それでは、さっそく本題に入りましょう。

Erin

さて、今日のお題はCBDです。CBDという略称は多くの人が知るところとなりました。でも、今日お話するのは、そのCBDではありません。サステナビリティにもっと関連のある、別のCBDについてです。アンドレはこのCBDに精通しているので、このCBDがどのようなもので、なぜ私たちにとって重要なのかを聞いていきたいと思います。アンドレさん、CBDとは何でしょうか?

André-MADER

CBDは生物多様性条約(Convention on Biological Diversity)の略で、多国間の環境協定、つまり様々な政府間の環境協定です。196の国が参加していますが、EUを除いてはすべて各国政府で、EUの加盟国に加えて独自の締約国ステータスを有しています。気候に関するUNFCCC(気候変動枠組条約:United Nations Framework Convention on Climate Change)やUNCCD(砂漠化対処条約: United Nations Convention to Combat Desertification)の姉妹条約です。この3つの条約はいずれも1992年のリオ地球サミットから生まれたもので、特にCBDは地球上の生命、生物多様性を扱う主要な多国間環境協定ですが、他にも生物多様性に関する特定の側面を扱うものがいくつか存在します。

Erin

なるほど。それでは、CBDは実のところ何をしようとしているのですか? その使命は何なのでしょうか?

André-MADER

そうですね、目的は3つあります。1つ目は、生物多様性の保全。2つ目は、生物多様性の持続可能な利用。そして3つ目は、生物多様性から得られる便益の衡平な配分です。この3つ目は、遺伝子の生物多様性を規定しています。なぜなら、便益の共有にあたっては、遺伝子の生物多様性は最も重要な問題だからです。そして、この条約には2つの議定書があり、いずれもこの第3目的にさまざまな形で関連しています。これらの目的は、実際には微調整というわけではありませんが、戦略計画は、策定締約国が国レベルの計画や戦略を立てる際のガイダンスとして策定されることが結構あります。これらの戦略は、核となる目標をさらに詳しく説明するような位置づけです。

Erin

しかし、最終的な目標は何なのでしょうか? 生物多様性のために、私たちは何を皆で達成しようとしているのでしょうか?

André-MADER

CBDは生物多様性損失への懸念に端を発しています。90年代には、特に先進国での急速な工業化と人口増加、消費パターンの急速な変化によって、生物多様性の損失はすでに非常に深刻でした。CBDはこのような危機的状況に対処するために設立されており、そして、対処方法について合意するために、各国を招集するひとつの方法でもあります。

そして、先ほど触れた戦略計画は、各国が国レベルで利用できる枠組みを作るためにあります。つまり、かなり広範なレベルの目標とターゲットを提供しています。そして、このアイディアは、各国政府が一緒になって開発したものです。各国政府が計画を取り入れて、自国の文脈に応じた微調整を行い、国レベルで適用することを想定しています。それから、同等もしくはそれ以上に重要であろうことは、国家レベルの計画を地方政府レベルまで落とし込むことです。戦略面は国際ないし国家レベルで機能しますが、誰がいつまでに何をするかといった具体的な駆動計画は、自治体や国立公園などの保護区などのレベルで行われるものだからです。

Bob-MCDONALD

生物多様性に関する条約、条約ということは国の国の間で直接的に結ばれた条約や合意ですよね。これは国連関連ではないのかな。何が国連関連で、何がそうではないのか混乱してしまいました。要は、どこに由来しているものなのかを確認したいです。

André-MADER

いや、これは国連の条約ですね。

Bob-MCDONALD

なるほど。

André-MADER

基本的に国連環境計画(UNEP)の傘下ですよ。

Erin

何カ国がCBDに署名しているのですか?

André-MADER

条約自体はEUを含めて196ヵ国が締結しています。ただ、先ほど言及した議定書への署名国はもっと少ないです。正確な数字は忘れてしまいましたが、両方とも100は軽く超えています。

Simon-OLSEN

196カ国というのは世界各国ですか?

André-MADER

ほぼそうです。教皇庁、つまりバチカンは除外です。それから米国も除外です。この条約の大きな溝のようなものですね。

Bob-MCDONALD

どうして米国は署名していないのですか?

André-MADER

まあ、かなり複雑な理由がいろいろありますね。米国は条約設立にあたって大きな役割を果たして、1992年まではリードしていたんですが、さあ署名するぞというときに国内で意見の不一致があったのが大きいですね。私が理解する限りですが。米国では何かを締結する際には上院の3分の2の賛成が必要で...

Bob-MCDONALD

わかった、署名はしたけど批准はせず、上院も通過させられなかったと。

André-MADER

その通りです。署名自体は大した意味を持たないのです。少なくとも当時の与党は前進させることに前向きではあったということでしょう。しかし、当然のことながら、反対勢力、この場合は共和党の大半から反発がありました。よって、ビル・クリントンは署名したものの、その後、内部で必要な手続きを通過させることができなかったのです。そして、それっきりです。

Bob-MCDONALD

米国は現在進行中の会議には引き続き積極的に参加しているのですか?

André-MADER

決定までの流れは、ある締約国がテキストの変更または追加を提案し、それが他のすべての締約国によって合意された場合のみ、決定に至るというものです。オブザーバーは議場に立つことができますが、彼らの意見を決定する必要はありません。しかし、NGOや他のオブザーバーが提案を行い、さらに検討の俎上に載せるにあたっては、単一の締約国がそれに同意もしくは支持しなければなりません。その後、議論を経て、すべての締約国が、何らかの形で含めるか、除外するか、変更するかについて合意する必要があります。

Bob-MCDONALD

何であれ、意見の完全一致が前進の前提ということですね。何かを決めるには、全員の同意が必要だと。起こり得るのですか?

André-MADER

ええ。

Bob-MCDONALD

多くの根回しが必要に違いないと想像しますが、ハードルが高そうですね。

André-MADER

そうですね、ただ、意外と締約国は合意するので驚きますよ。つまり、交渉は朝方まで続き、特にCOPは―COPについてはきちんと説明しなければなりませんが―、閉幕に近づくにつれて、会議はどんどん夜遅くにずれ込んでいきます。しかし、結論を出すぞ、という気概のようなものが感じられます。ただ、仮に51%の賛成で良しとされていたら、おそらく今実際に見ているものとはまったく異なる類の文言を目にすることになると思います。

Bob-MCDONALD

結果がどうなるかがどれくらい会議前にわかるものですか? 話し合いの始まる前に、どの程度、交渉の内容が明確に決まっているのかとか。

André-MADER

どの文章を議論しているか次第だと思います。ある1節や1文など、特定の箇所に引っかかることはよくある話で、それが交渉対象である文章の1%に過ぎなくても、持ち時間の10%を費やしたりします。つまり、一概にはいえません。また、一見、無難な文章でも、何らかの別の理由で、特定の言い回しに同意したくないという締約国が存在する場合もあります。したがって、何か意味を持たせるのに十分な強さを持ちつつも、締約国が及び腰にならない程度の余地を残すといったバランスがいりますね。

Bob-MCDONALD

先ほどCOPの定義について触れられましたが、説明をお願いできますか?

André-MADER

ありがとうございます。COPとはConference of the Parties(締約国会議)の略で、すべての締約国が一同に会することを意味します。このCOPは毎年、いや、すみません、間違えました、CBDの場合は2年に1回開催されています。しかし、直近では1年半も開催が遅れています。新型コロナウイルス感染症の影響で前例なく遅れています。私の理解では、主催者側が対面での会議実施を強く希望し、実際に第1部は対面で行われましたが、本題ではなく手続き的な話に留まりました。そして、皆が待ち望んでいる主題は、生物多様性の国際的枠組み、つまり、先ほどお話した戦略プランに代わる「ポスト2020生物多様性枠組」を承認することです。

Bob-MCDONALD

これは深掘りすべき話題ですね。ただ、今の話の流れで、最後にもうひとつだけ質問させてください。COPはいくつかあるのですね? COP26は別のCOPだと。

André-MADER

そうです。

Bob-MCDONALD

それで正しいですか?

André-MADER

ええ、その通りです。気候変動枠組条約は他のどの条約よりも知名度が高いので、COPとは何かを知っている一般の人たちは、COPといえば気候変動枠組条約だと考えるかもしれませんね。しかし、多くの条約が存在し、それぞれあるいは多くの条約にCOPがあります。COPとは異なる名称の場合もあります。したがって、締約国会議というのは実際は総称ではありません。この場合は、CBDの締約国会議です。通常、CBDでは2年に1回、UNFCCC(気候変動枠組条約)では1年に1回、それ以外では大抵1年または2年おきに開催されています。

Erin

2年に1回実施するか、1年に1回実施するかで違いはあるのでしょうか? キャパシティの話なのか、最適化の観点なのか、どう思われますか?

Simon-OLSEN

気候変動のほうが生物多様性よりも重要だからじゃないの(笑)

André-MADER

はは、以前この件について話したときは、気候変動COPには単純に開催資金に比較的余裕があるからではないかと推測しました。開催には多くのリソース、特に毎年実施するには人的リソースが求められますから。私はCBDで勤務した経験が4年超ありますが、2年おきなのに、常に皆がCOPの準備をしているような感覚が私にはありました。だから、毎年開催なんて、とても信じられないですね。他のことに時間を割けるとはとても思えません。ただ、これも想像ではありますが、気候変動枠組条約事務局には、COPの準備に加えて、より本質的な問題にも振り分けられるだけのリソースがあるのでしょう。でも、これはあくまで私の推測です。どちらがいいかというと、2年というのは本当にあっという間だと思います。毎年開催する理由はたくさんあると思いますが、もし私が意思決定すべき立場に急に就任するとしたら、おそらく2年に1度の開催にこだわるんじゃないかな。

Bob-MCDONALD

他のCOPでも決議に至るには、意見の完全一致が求められるのでしょうか?

Simon-OLSEN

いや、各COPでの慣習に則っていると思います。

André-MADER

なるほど。

Simon-OLSEN

ただ、特定のパラグラフについて複数の国が自国への適応除外を求めたという実例もいくつか聞いています。

André-MADER

ですよね。

Simon-OLSEN

ある国がそうしたのは、気候変動条約のもとだったと思います。つまり、締約国がやったということですね。そして、プロセスを完全に膠着させたり、重要な成果の妨げになったりしないように、この特定の項目に同意しない国がありました。そういうわけで、(意見の完全一致を)目にすることはあるものの、非常に珍しいと言えます。

André-MADER

CBDも同様です。最終手段のひとつですね。締約国の大多数がある文言を残す、あるいはある文言にすることにこだわっていて、1,2ヵ国が抵抗している場合、最後の手段として、それらの締約国が反対も賛成もしなかったと記録すれば、次に進めることができます。

Simon-OLSEN

COPに関連して事務局という言葉が出てきましたが、事務局とはどういったもので、どこにあるのでしょう?

André-MADER

サイモンさん、ありがとうございます。重要なポイントだと思います。ご存じの通り、締約国に大きく重きが置かれていますが、事務局もきわめて重要です。なぜなら、事務局はすべてがうまくいくように取り計らってくれるからです。事務局は複数名で構成されており、カナダのモントリオールが本拠地ですが、私が在籍していた頃は150名ほどいたと思います。COPの会議と、COPにつながる補助機関の会議の進行をスムーズにするのが主な役割です。付け加えると、それ以外にも、知識の取りまとめなど、さまざまなことを行っています。例えば、いろいろな問題について解説した一連のテクニカル・シリーズがあって、今100号くらいになります。そういったことを多く実施しています。当時、私はCBDで地方政府や自治体との協働に従事していました。そこでの私の仕事は、地方政府が重要な役割を持つことに対する認識を高めることでした。その他にも、ビジネスなどとの関わり強化など、さまざまなことを事務局は支援しています。

Erin

今、COPの会議と補助機関の会議があるとおっしゃいましたよね。これら補助機関の会議の方が頻度が高いのでしょうか? どのようなことを議論するのですか?

André-MADER

現在、補助機関の会議は年1回開催されています。

Erin

なるほど。

André-MADER

そのうちの1つはSBI(Subsidiary Body on Implementation:実施に関する補助機関)と呼ばれるもので、主に条約の進捗状況と実施状況を審査しています。もう1つは、SBSTTA(Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice:科学技術助言補助機関)です。意図的なものかたまたまなのかはわかりませんが、後者のほうが知名度が高く、基本的に科学的あるいは技術的な経歴を持つ政府代表が出席しています。科学的ないし技術的な助言を締約国に提供するのが務めです。2012年に設立されたIPBES(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)とだいたい似たような機能を果たしています。両機関の職務には重複があります。しかし、IPBESは独立した機関です。CBDが国連の1機関であるのに対し、IPBESは各国政府が集合した独立機関だと認識されています。

Erin

なるほど。IPCCと似ていますね。IPBESは生物多様性が対象ですが。

André-MADER

IPBESはおっしゃる通り生物多様性が対象です。念のため繰り返すと、IPBESはCBDとはまったく別物ですが、密接に関係しています。しかし、基本的には、IPCCの生物多様性版だと見なされています。Intergovernmental Panel(政府間パネル)の「P」は「プラットフォーム(Platform)」ではなく、「パネル(Panel)」のPです。

Bob-MCDONALD

IGESは、いずれの技術支援機関もホストしていますよね?

André-MADER

その通りです。IPCCの技術支援機関は、ここ葉山本部に置かれています。そして、以前は東京事務所がIPBES アジア・オセアニア地域評価技術支援機関を受け持っていました。その終了後、IGESはIPBES侵略的外来種評価技術支援機関を引き受けるようになりました。このように、技術支援機関は多かれ少なかれ、他領域の同機関を引き継いでいます。IPBESの総会では、政府や機関に、これらの技術支援機関設置への関心の有無が問われました。IPBESの事務局がCBDよりもずっと小規模だからです。中核となるスタッフは10名ほどしかいません。そのため、事務局の拡張的な技術支援機関の設置にあたっては、そうした組織の協力が必要なのです。

Simon-OLSEN

それでは、IPBESがCBDとの関係のもとで行っていることは何なのか、具体的に聞かせてください。UNFCCCにおけるIPCCの活動と同じような関係性だと推測しています。しかし、正直なところ、IPBESがどのような役割を担っているのか、私には100%の確信はありません。

André-MADER

さまざまな機能がありますが、最も世に知られており、かつ私が最も重要だと考えるのは、評価報告書の作成です。IPBESは、通常は全球レベル、ときには地域レベルで、生物多様性の状態、損失要因、将来の解決策や政策オプションのシナリオなど、いくつもの評価を行っています。これらの評価報告書には実証的な研究はまったく含まれておらず、既知の情報を漏れなく集め、ひとつに取りまとめたものです。IPBESの知名度のおかげで、評価報告書は急速に世界的にその名を知られるようになりました。実のところ、IPCCのおかげという側面も多少はありますが、IPBESの地位や知名度により、各国政府が状況把握の際に考慮すべき報告書として、急速に認知が進み始めました。難点は、世界もしくは地域レベルで作成されているため、解像度がやや粗いことです。国レベルで情報が提供されることはめったにありません。

Erin

CBDの話に戻る前にちょっと質問ですが、IPBESの評価報告書も政府が承認しているのでしょうか? IPCCの場合は、政府の承認が必要だと認識しています。

André-MADER

ええ、その通りです。IPBESにはCOPはありませんが、総会があります。厳密には「イベント」ではありませんが、通常は毎年開催されるIPBESの総会には、各国が集まります。そこで様々な決定を行いますが、大抵はCBDよりもはるかに少数です。しかし、承認されるべき評価報告書があれば、それが交渉の中心となるのが常です。IPBESの報告書は、IPCCの報告書と同様に数百ページにも及びます。ただ、各報告書には「政策決定者向け要約(SPM)」があり、全体会合ではこのテキストを一言一句確認します。SPMの文章が問題ない場合、あるいはSPMの文章が変更された場合、その変更を文書そのものに後日反映させる必要があるとの前提があります。しかし、何百ページもの文章を交渉する時間は単純にありません。そこで代わりに50ページほどの文章について交渉します。さらに、それに付随する決定があります。

Simon-OLSEN

科学的知見の集大成であろうものに、政治的なコメントを行うにあたっての利点や難しさについて、もう少し詳しく教えてください。緊張感が生まれるに違いないかと。

André-MADER

私の経験では、最終的に最高の報告書を出すために、一種の善意的な努力が行われています。文章の言い換えは盛んに行われていますが、生物多様性の現状に関する事実や数値に異議を唱える人はめったに見かけません。通常は、政治的な意味合いではなく、物事を明確にするための言い回しについて議論するだけです。つまり、基本的には締約国は互いに好意的です。

Erin

CBDの話に戻ります。次のCOPについて少しお話しましょう。いつ開催されるのでしょうか? 何を注視すべきでしょうか? そして、今の時点で何か話せることはありますか?

André-MADER

CBDは、COPの2年周期に沿って行われる予定でした。2020年の10月だったかと思います。明らかに新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の真っただ中であり、次に何が起こるかについて不確実性がまだ非常に大きかったころです。その後、2回、3回と延期されました。すでに1年半の遅れがあるということです。ポスト2020生物多様性枠組を検討する必要があるため、今回は特に重要なCOPとなると考えられています。ポスト2020生物多様性枠組が今回のCOPの主要な項目です。このような位置づけに相当する前回の会議は、2010年に日本・名古屋で開催されたCOP10でした。このとき、「生物多様性戦略計画2011-2020」が議論され、採択されたのです。

Erin

それは「愛知目標」とも呼ばれていますよね?

André-MADER

いいえ、愛知目標は戦略計画の一部です。

Erin

わかりました。

André-MADER

そして、これら4つのターゲットと5つのゴール、さらにそれらを包括するものとして、ビジョンとミッションがあります。愛知目標は戦略計画の本質のようなものであり、愛知目標に近しい方には馴染みがあります。「ポスト2020年生物多様性枠組(Post-2020 Global Biodiversity Framework)」、略してGBFは、「生物多様性戦略計画2011-2020」の後継として、過去数年にわたり、 SBSTTAやSBIを含めたオンライン会議にて、すでにかなり詳細に議論されています。しかし、COPでの議論が必要なため、最終化はされていません。ここでいうCOPは、実際には第2部であることをお伝えしておくべきですね。UNEAが5.1と5.2を持っていたように、今回のCOPには第1部と第2部があります。第1部はすでに開催されましたが、手続き上の整理のためのものでした。

Erin

この間、さまざまな国際プロセスが同じやり方を踏襲しているのは興味深いです。

André-MADER

そうですよね。

Bob-MCDONALD

以前のバージョンは戦略計画、今回は枠組みと呼ばれているとおっしゃいましたね。その変更には特定の理由があるのでしょうか?

André-MADER

おそらくは。でも、根本的に何かが違うわけではないと思います。私たちの現在地と、これから向かうべき場所を再評価したに過ぎません。構造は違います。すでにかなり練り込まれたGBFのドラフトが公開されています。ターゲットは21あり、再構成や入れ替わりになるものもあります。同様に、並行したゴールやマイルストーンもドラフトが進んでいます。

Bob-MCDONALD

ゴールとターゲットの違いを聞いてもいいですか?

André-MADER

戦略計画では、ターゲットはサブゴールのようなものでした。5つのゴールがあり、その下にそれぞれターゲットがありました。つまり、より具体的でした。しかし、GBFでは、ゴールのサブセットとしてマイルストーンがあり、さらに完全に別物として、3領域で21のターゲットが設定されています。かなり複雑になりました。

Bob-MCDONALD

SDGsでも、ゴールと指標がありますね。

André-MADER

ええ、指標は別の話なんですよね。サイモンさん、代わりに話しますか? そうでなければ私が...

Simon-OLSEN

もちろんお話します。ゴール(Goal)、ターゲット(Target)、指標(Indicator)があります。GTIですね。ゴールは、少なくとも持続可能な開発目標(SDGs)の場合、必ずしも定量化・数値化できるものではありません。ただ、かなり高いレベルでの目的地を指しており、ターゲットはそれを細分化したものです。そして、ターゲットをスマート(SMART)に保とうとする大きな試みがありました。Sは具体的であること(Specific)、Mは測定可能であること(Measurable)、Aは達成可能ながら野心的であること(Achievable, but also Ambitious)、Rは現実的であること(Realistic)、Tは期限を設けること(Time-bound)です。SMARTターゲットは包括的なものですが、実際には当然、非常に政治的なプロセスです。中には十分にSMARTではいられない側面もありますが、これがあるべき姿です。そして、指標は単なるものさしです。それでは、実際にはどのように測定するのでしょうか。

André-MADER

どのように進捗を図るのですか?

Simon-OLSEN

どのように確認するか? 例えば、高校を卒業した人の割合など。

Bob-MCDONALD

このフレームワークに指標はありますか?

André-MADER

はい。これらもまだ開発中です。いわば、すべてドラフト段階です。

Bob-MCDONALD

先ほどSDGsとゴールについて話が出ましたが、SDGsは本領域と確実に重なる部分を扱っていますよね。両方を持つ目的は何なのでしょうか?

André-MADER

SDG14と15は、それぞれ水中の生命および陸上の生命に関するものです。つまり、17のSDGsのうち2つが、生物多様性に特化しています。ただ、この質問に答えるのは難しいですね。生物多様性条約(CBD)は、生物多様性を扱うために設立された条約です。他方、SDGsの背景にある全体的な理念は、すべてを包括的に扱うことです。そのため、どうしても重複は避けられません。生物多様性を抜きに持続可能性を語ることはできませんし、生物多様性を抜きにして完全な議論になることはありません。そのため、全部ではなくとも、大部分、実質的にSDGsのほぼすべてには、SDGs以前から条約や類似協定が存在するはずです。しかし、それらはいずれも具体的に詳細を詰めています。これらの条約の中身よりも、SDGsが一種の主流な考え方である理由はここにも一端があるでしょう。先の会話で、他の条約も同じだと思いますが、CBDは主に政策立案者が対象だとお伝えしました。最終目的は、国家レベルでいかに計画立案すべきかについて、ある種の枠組みを提供することです。つまり、計画を起点にしています。それに対して、SDGsはもっと網羅的な概念であり、社会のすべてのセクターを対象に認知度を高めるための概念です。実際はもっと複雑ですが、簡単に答えるとこんな感じです。

Erin

ポスト2020生物多様性枠組(GBF)は、生物多様性戦略計画2011-2020とそれほど変わらないというお話でしたね。そこでまず、愛知目標から見た、私たちの現在の立ち位置を知りたいです。

André-MADER

ふむふむ。

Erin

それから、大して変わらないのなら、なぜわざわざ新しいターゲットや枠組みを作るのかも知りたいですね。

André-MADER

まず、愛知目標に関しては、20のターゲットのうち完全に達成されたものはないことが、かなり広く知られています。かなり悲惨に聞こえますが、かなりのターゲットには多くの進展がありました。傾向としては、ある程度ないしはいくつかの分野では改善が見られます。全体としては成功とはいえないものの、新しいターゲットを設定することで、どうすれば少し違った方法で物事を良くしていけるか、また、これらのターゲットに対する各国のコミットメントを更新できるかを概観する、一種の棚卸しのようなものなのです。

André-MADER

新しい枠組みを持つことを「よし、これからがんばるぞ」と気持ちを新たにするような意味合いもあります。また、ある種の重点分野もあります。最もよく知られているのは、「30 by 30」というターゲットですが、これはGBFに端を発するものではありません。科学論文に基づいて起案されたものです。これは、2030年までに海および陸の両方で地球表面積の30%の保護を達成するというものです。ある特定の要素が独自に生まれ、イニシアティブ全体を象徴するような存在へとひとりでに成長していく一例です。本件は、おそらくこの枠組みの中で最も注目されている部分でしょう。IPBESでも同じようなことが言えます。2019年に完成した全球評価には、1000ページ近くもの膨大な情報がありますが、本評価を知っている誰もが知っている見出しといえば、100万近くの種が絶滅の危機に瀕しているという記述です。私がひとりでに生を受けると表現したのはこういうことです。ある要素なり、ある事実なり、何かが際立って、試み全体を代表するようなものです。そして少し私見に踏み込むと、これは諸刃の剣で、仮に、本当に正確かつ象徴的なものであれば素晴らしく、望み通りのことです。しかし、もし、全体をあまり踏まえていなかったり、重要なニュアンスが失われていたりすると、何を言っているのか人々には理解できないので、明らかに問題です。どちらも典型だとは言いませんが、常にその危険はあります。

Erin

そうですね。

Simon-OLSEN

「ニュアンス」というと、最近、UNEPに関する議論で、「生物多様性」「環境」「自然」といった言葉をめぐる議論をよく耳にします。私には区分けがよくわかりません。実際、"nature "という言葉の導入への反対意見もかなり聞こえてきます。これらの用語と用法について意見を聞かせてください。

André-MADER

本当に大きな議論なので、いろいろな方向に話が進む可能性がありますが、「生物多様性」という言葉は、数十年前から使われています。多くの種、遺伝子、ならびに生態系が存在するという自然の最も重要であろう側面を表現すべく考案されました。さまざまなレベルで、驚くほど多様な種が存在しています。ただ、特に当初は「複雑な用語だ」「専門的すぎる」という反発がありました。あまり理解されていないことは、とっつきやすく定義するほうが楽ですからね。しかし、細部にまで踏み込むと、少し複雑になってきます。例えば、生物多様性保全の話は、多くの場合、自然保護の話だったりします。たとえば、生物多様性は、ある地域での種の数や豊かさを指しますが、話し手の関心領域によっては、おそらく自然保護の方がより正確な用語であるにもかかわらず、アフリカのサバンナに生息するゾウやライオン、サイなど、特定の野生動物の話で使われる場合もあります。話し手は特定の動物に関心があるのかもしれないし、それが重要なのはよくわかりますが、生物多様性とは別の話ですよね?

Simon-OLSEN

その通りです。

Erin

学校で習った、自然の保護と保全の違いを思い出しました。アンドレさんは異なる見解を持っていると思います。さておき、「30 by 30」ターゲットの観点で、私たちが何をすべきなのか教えてください。地域の保護とおっしゃいましたが、具体的にどういう意味ですか?

André-MADER

まず、保全と保護を区別しましょう。区別になっていないかもしれませんが、大きくは意味上の違いです。私の定義では、保全はより一般的な目的に相当する言葉であり、本質的に自然のための管理という意味です。

Erin

わかりました。

André-MADER

一方で、保護は典型的ないし通常はカテゴリーを表現しています。国際的合意がなされているわけではないものの、何が保護されて、何が保護されないのかについて、緩やかな世界共通の考えがあります。各国の法律にもよります。しかし、IUCNは保護地域を分類する仕組みを開発しました。地域を5つのカテゴリーに分類し、どれだけ原始的あるいは野生に近いかによって、どのカテゴリーに該当するかを決めます。多目的に利用可能な地域は、そうした原始的なカテゴリーとは逆側に位置します。保護のほか、低負荷農業や人間の居住にも利用されうるものです。しかし、少し複雑になりますが「30 by 30」ターゲットの対象は保護地域だけではありません。このカテゴリーはかなり幅広く、どこまで範囲とするかはとても柔軟ですが、それでも、このカテゴリー内の保護区域に限定すると、目標を達成することは非常に難しくなります。そのため、他の効果的な地域ベースの保全措置やOECM(保護地域以外の生物多様性保全に資する地域)について議論されています。近年、これらは議題によく上りますが、30 by 30の議論のおかげで、より注目されるようになったようです。これらは、保護地域でなくても自然保護に貢献できると基本的に考えられている地域です。

Erin

ふむふむ。

André-MADER

ただ、国内の保護制度の違いという別のレイヤーでの複雑さがあるので、国によって違いは出てくるでしょう。しかし、次回のCOPでは、GBFに関連してOECMについても議論される予定です。

Bob-MCDONALD

もう1度、OECMの定義を教えていただけますか?

André-MADER

OECMとは、Other Effective area-based Conservation Measuresの略で、「地域に根ざした効果的な保全措置」という意味です(※日本語では「保護地域以外の生物多様性保全に資する地域」と呼ばれることが多い)。「地域に根ざした」というのが重要です。つまり、土地や海の一部であっても、保護地域外にあります。何らかの理由で正式な保護地域として認識されていません。保護地域区分をきわめて厳密に適用する国があると想像してください。例えば、ある地域がきわめて保全に値する状態なのは、農耕などを通じて形成・維持されている社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)など、(関係者含めて)誰も立ち入らなかったり別の目的で使われたりするよりも、生物多様性に恩恵がある活動のおかげかもしれません。関係者が保護地域への指定を望まないなど、何らかの別の理由で単純に指定することは適切ではないかもしれません。その場合、OECMとなる可能性があり、法的に保護するメカニズムは存在しないものの、何らかの形で生物多様性や自然を保護すべく機能します。

Bob-MCDONALD

IUCNとの単語も出ましたが、定義がよくわかりません。

André-MADER

IUCNとは国際自然保護連合のことです。最大かつ老舗の自然保護団体のひとつです。

Erin

生態系サービスについての見解を聞かせてほしいです。

André-MADER

ふむふむ。

Erin

生物多様性や生態系が私たちにもたらすものを、特に都市部に住む人々が理解するのは、本当に難しいことだと思います。生態系サービスには大まかに3つのタイプがあると理解していますが、少しお話いただければと思います。

Bob-MCDONALD

そして、それは何を意味するのか? 生態系サービスとは何でしょうか?

Erin

そうそう。

André-MADER

えーと、わかりました。さて、生態系サービスとは何かということから始めます。これを体系化する方法はいくつもあり、分類する仕組みも枠組みも異なります。しかし、基本的には、生態系サービスとは、何らかの形で人類に役立つ自然の機能です。供給サービスは、3つの分類のうちの1つで、資源、木材や果実、野菜などを提供する、おそらく最もよく知られている生態系サービスの仕組みです。さらに中には、遺伝子レベルのもの、種のレベルのもの、生態系のレベルのものがありますが、これらはすべて生態系サービスと呼ばれています。調整サービスは、より生態系に近いレベルです。川の流れや洪水の調節など、文字通りの水の流れに関するものです。例えば、水分を吸収する多孔質植物の生い茂る地形、次にその麓にある都市を想像してください。大雨が降ると、多孔質植物でいっぱいの地形が水の流れを遅くし、保水してゆっくりと放流します。一方、同じ大きさの景観の地面がコンクリートなど何らかの固い物質で覆われている場合、その水はすべて都市に流れ込み、あらゆる種類の管理上問題や自然災害を引き起こす可能性があります。これが調整の一例です。そしてもうひとつは、気候に関するものです。木は日陰を作ったり、反射率を変えたりすることで、地域の気候を調節しています。また、全球レベルでは、大気中の炭素を吸収して固体炭素に固定することで、炭素排出量削減に一定程度貢献しています。

そして3つ目は、文化的サービスです。自然はレクリエーションやリラクゼーションのひとつの形として、また太古より文化的ないし宗教的な面でも機能してきており、非常に重要な役割を担ってきました。西洋文化の中ですら、こうした機能はまだ多く残っています。より自然に近い他の文化圏では、こうした伝統は至るところに存在しています。私は文化の専門家ではありませんが、自然との重要なつながりを持たない文化の例を思いつくことができません。

About Sustainability...」は、IGESの専門家らが、「持続可能性」に関するトピックを深く掘り下げて議論をするポッドキャストです。今回のエピソードでは、「生物多様性条約(CBD)」および2022年後半に開催予定の「生物多様性条約第15回締約国会議(CBD COP15)」について議論しました(ポッドキャストは英語です)。

私たちがお話しました

André-MADER

マダー アンドレ デレク

André Mader leads the IGES unit on Biodiversity and Forests and is adviser to an IPBES Technical Support Unit hosted by IGES. He has a background in conservation management, science and policy, and has practiced mostly in Switzerland, Canada, the UAE, and his land of birth, South Africa.

Erin

河津 恵鈴

Erin Kawazu is a Programme Coordinator in Knowledge Management and Communications, Strategic Management Office at IGES. Her background is in environmental health sciences, a field that combines environmental science and public health. Off work, she can be found reading books on her ancient Kindle Keyboard, journaling, and struggling to self-teach the guitar.

Simon-OLSEN

オルセン サイモン ホイベルク

国連アジア太平洋経済社会委員会にて3年間勤務。グリーン成長政策ツールのキャパシティ・ビルディングに取り組む一方でカンボジアの国立グリーン成長のロードマップの草稿を支援。 2010年よりIGES政策研究員として、アジア太平洋地域と世界の環境ガバナンス、及び環境と持続可能な開発における協力のための制度構築に関する研究に従事し、論文を発表。また、UNEP のアジア太平洋地球環境概況第5版の寄稿者であり、ガバナンスに関するセクションのアジア太平洋の章を共同執筆した。 文化や言語に興味関心を持ち、コペンハーゲン大学東南アジア研究にて修士号を取得、加えて気候変動インパクト、及びEU の環境管理に関するいくつかの大学コースを修了。

Bob-MCDONALD

ミクダノー ボブ

Bob McDonald leads the Technology Solutions unit at IGES. He has decades of experience in IT and Web Development, but is an interested outsider when it comes to environmental issues. He loves making stuff, both physical and digital.

Associated Staff