アジア太平洋地域の大気汚染:科学に基づくソリューション・レポート日本語版記念

「アジアの大気汚染対策の新しい方向と今後の取組を考えるシンポジウム」 ~ アジア地域の大気汚染・気候変動問題・SDG課題の同時解決を目指して ~

2019年5月22日(水)

各地で深刻な社会問題になっているアジア太平洋地域の大気汚染は、影響面においても対策面においても気候変動と密接な関わりがあり、また、SDGsの達成においても重要な課題となっています。たとえば、アジア太平洋地域では、人口のたった8%しかWHOの大気環境ガイドラインを満足する大気に暮らしておらず、また、IPCCが発表した「1.5度レポート」では、この野心的な気候変動対策目標の達成には、対流圏オゾンやブラックカーボンなどの短寿命気候汚染物質(SLCP)の削減の重要性が強調されています。

このような背景から、第1回国連環境総会の要請に基づき、科学的基礎と具体的なソリューションをアジア地域の科学者グループが中心になって「アジア太平洋地域の大気汚染:科学に基づくソリューション・レポート」としてとりまとめました。同レポートは、世界保健機構(WHO)が開催した第1回大気汚染と健康に関する全球会議で発表されるなど、同レポートを基礎としたアジア大気汚染対策の国際的推進が今非常に注目されています。

このため、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と一般財団法人日本環境衛生センターアジア大気汚染研究(ACAP)は、同レポートの日本語版を出版し、日本における関係者の関心を高め、この対策への関わりを考える機会として本シンポジウムを開催しました。


ポリシーレポート
著者:
United Nations Environment Programme
Asia Pacific Clean Air Partnership
Climate and Clean Air Coalition
アジア太平洋地域における大気汚染の現状と具体的な政策措置について科学的見地から包括的に分析した初めての評価報告書「Air Pollution in Asia and the Pacific: Science-based Solutions」(Summary)の日本語仮訳版(翻訳:IGES及びアジア大気汚染研究センター )。アジア太平洋地域の多様性を考慮しながら、持続可能な開発目標(SDGs)と整合した費用対効果の高い25の大気汚染対策をとりまとめている。対策それぞれの優良事例に加え具体的な成功要因の分析を示すなど、各国の事情に即した応用を促すプラクティカルな内容となっている。

イベントの詳細

Date/time
2019年5月22日(水)
会場

東京都港区新橋 AP新橋   アクセス

使用言語
日本語 / 英語(同時通訳)
(Simultaneous interpretation)
アジェンダ
プログラム(76.87 KB)

発表資料

13:30 開場  
14:00

開会挨拶

森 秀行 IGES 所長  
14:10

来賓講演

デチェン・ツェリン 国連環境計画アジア太平洋地域事務所 (UNEP / ROAP)所長  
14:30 第1部 基調講演 秋元 肇 国立環境研究所 客員研究員
〔 質疑応答 〕
PDF  (1.3MB)
赤星 香 IGES 持続可能性ガバナンスセンター 研究員
〔 質疑応答 〕
PDF  (933KB)
15:25 休憩  
15:35

第2部
パネルディスカッション

(モデレーター)
鈴木 克徳 ESD活動支援センター・副センター長 / IGESシニアフェロー
 
清丸 勝正 環境省 水大気環境局 大気環境課 課長補佐 PDF  (167KB)
畠山 史郎 アジア大気汚染研究センター(ACAP)所長 PDF  (448KB)
大村 卓 IGESシニアフェロー PDF  (1.8MB)
山田 泰造 国際協力機構(JICA): 国際協力専門員 PDF  (284KB)
能智 将博 システムエンジサービス株式会社 営業部  
〔 質疑応答 〕  
17:15

閉会挨拶

畠山 史郎 アジア大気汚染研究センター(ACAP)所長  

写真

会場風景
Opening Speech
Opening Remarks