「アジアにおけるプラスチック習慣を断つ」プロジェクト(第2フェーズ)に6つのASEANパートナーが選定

2024年9月20日
お知らせ

2024年9月20日、東京・ジャカルタ

IGESと東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)海洋プラスチックごみに関する地域ナレッジセンター(RKC-MPD)は、使い捨てプラスチックの使用と廃棄を削減するため、行動科学の知見を活用したアプローチの効果を検証する「アジアにおけるプラスチック習慣を断つ(Breaking the Plastic Habit in Asia)」プロジェクト第2フェーズを開始しました。

2022年に実施された第1フェーズに続く第2フェーズでは、パイロット事業の範囲を拡大し、行動科学のアプローチを実際の施策に活用するための実践的な知識・ツールの構築を目指します。また、環境課題の解決に向けた政策立案者・企業・市民社会による行動科学にもとづく取り組みを支援する広範なケーススタディを提示します。さらに、各事業を測定・評価する新たなフレームワークを試行し、ASEAN地域での「ナッジ」介入の効果を評価する予定です。

第2フェーズにおいてパイロット事業の提案、実施およびモニタリングを行うパートナーの公募には、ASEAN各都市から合計105件の応募がありました。IGESとERIAの専門家による評価委員会が事業の背景および対象、テストする行動インサイト、モニタリング手法などを踏まえた厳正な審査を行い、この度、以下の6つのパートナーが選定されました。

  • - カンボジア 環境省
  • - インドネシア 東南アジア研究センター(CSEAS)
  • - ラオス Econox Laos – Plastic Free Laos Label
  • - フィリピン フィリピン大学ディリマン校(UPD)土木工学研究所
  • - タイ チュラロンコン大学理学部環境科学科
  • - ベトナム Nopa Design, Công Ty TNHH

 

インドネシアのCSEAS、フィリピンのUPD、タイのチュラロンコン大学は第1フェーズにも参加しており、第2フェーズでは事業の規模を拡大して再参加します。これらのパートナーは、2024年10月に開催されるプロジェクトの開始イベントおよびキャパシティビルディングワークショップに参加し、その後、2025年1月から8月にかけて事業を実施します。

第1フェーズの経験と学びについては、以下の報告書をご参照ください:
Breaking the Plastic Habit: A Guidance Note and Practical Toolkit Lessons from Single-Use Plastic Behaviour Change Interventions in Indonesia, the Philippines, Thailand, and Viet Nam.

関連ニュース:
https://www.iges.or.jp/jp/news/20240808
https://www.iges.or.jp/jp/news/20221109