GXグリーバル 流通データを可視化:トレーサビリティー強化

農業新聞所収
Volume (Issue): 2024/05/06
その他アーティクル
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2024年1月、中国政府は、「野菜品質・安全情報の取得に関するブロックチェーン技術のガイドライン案」(農業品質安全データ追跡技術)を公表し、施行に向けたパブリックコメント手続をスタートした。背景には、国が、農業デジタル戦略のシンボルとして構築した「全国重点農産品取引情報データベース」構築・運用の快挙にある。
本データベースは、国が200品目の穀物、綿、食油、砂糖、野菜、果物、畜産・水産品を国家重点モニタリング対象として指定し、それぞれ品目の生産量、加工量、消費量、貿易量、価格、生産コスト対収益率に関するビッグデータを可視化し、無料で公開している情報プラットフォームである。例えば、価格データの出所は、全国津々浦々に分布している卸市場の在庫、取引に関するビッグデータである。特に、品目ごとの卸価格は、卸市場ごとの取引価格がリアルタイムで表示するだけではなく、地域ごとの価格が全国地図上で分かりやすく可視化されている。これらのビッグデータは、全国平均価格として、卸値、スーパー・マーケット価格、野菜市場価格のとしても可視化されている。
 

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