学校でできることとは?
学校教育の場で、子どもたちやその家族が、自分たちの暮らしと地球温暖化の関係や、地球温暖化対策に取り組む方法を考えるきっかけをつくることができます。1.5℃ライフスタイルについて、子どもたち、学生たちと一緒に学んで実践しましょう。
1.5℃ライフスタイルの児童書「1.5℃大作戦」全2巻を読んでみてください。「面白い」「有益だ」と感じたら、ぜひ周りにも紹介してみてください。
IGESは、1.5℃ライフスタイルに関する出張授業やミニワークショップを行っています。ご興味があれば、[email protected]にお問い合わせください。
出張授業
子ども目線での1.5℃ライフスタイル
IGESは、小中学校、高校や地域のグループなどを対象に、1.5℃ライフスタイルの出張授業やミニワークショップを行っています。
未来のライフスタイル像や、新たな暮らしの実現に必要な行動を考えるにあたっては、未来の社会の主役である子どもたちの意思を尊重しなくてはなりません。IGESは、学生や子どもたちと一緒に将来の暮らしを考えるワークショップを企画し、学校や先生の協力を得ながら実施してきました。
2021年には、横浜市内の公立中学校にて、13~15歳の子どもたち約300人を対象に、1回75分の参加型ワークショップを9回実施しました。
学生や子どもたちと一緒に考えるためには、大人を対象としたワークショップとは異なる手法や視点が不可欠です。ポイントは2つあります。
1つ目は、地球温暖化の原因や影響、ライフスタイルの選択が地球温暖化に与える影響の説明を、より丁寧かつ具体的に行うことです。参加する学生や子どもたちに身近な製品を例にとって、世界中で排出される温室効果ガス排出が、私たちの毎日の暮らしに結びついていることを説明しました。
2つ目は、学生や子どもの暮らしの多くの側面は、家族が選んだ住居や仕事などに大きく左右されており、本人が「自ら考えて選ぶ」ことができる機会が大人よりも遥かに限られていることです。そこで、子ども向けのワークショップでは、脱炭素型の暮らしの選択肢について「自分の考えだけで変えられること」「家族と相談してみたいこと」「家族と相談しても無理だと思うこと」に整理し、その理由を考えて話し合う手法を用いました。その結果、子どもたちは、製品をすぐに買い替えずに長期間にわたって大切に使うほか、肉食を減らすことにも抵抗がないなど、大人とは異なる傾向が見られました。