平成28(2016)年に制定された「クリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)」は、合法伐採木材等の流通及び利用を促進することにより、地域及び地球の環境保全に資することを目的としています。クリーンウッド法では、事業者が木材等を利用する場合に合法伐採木材等を利用することを努力義務として定めるとともに、木材が合法に伐採されたかものか否かを確認するための基準を定めています。
違法伐採木材が排除される世の中とするためには、クリーンウッド法をより多くの事業者が理解し、合法伐採木材の利用が促進されることが重要です。合法性確認の方法は、法令・通知などで示されていますが、どの文書を読めばよいのか分かりにくい、具体的に行うべき作業内容をイメージできない、デュー・デリジェンスの考え方が分からない、と言った課題を事業者や関係者から指摘されていました。
この林野庁委託事業では、事業者が木材の合法性の確認をより円滑に行っていただくための「手引き」を作成しました。この手引きを、今まで合法性確認に取り組んでいなかった事業者については始めの一歩を踏み出すこと、合法性確認の手法に確信が持てずに進めていた事業者についてはその内容を確かなものとすること、既に合法性確認を行ってきた事業者については、より精緻な確認へレベルアップすることなど、それぞれの事業体の状況に合わせて活用いただきたいと考えています。
報告会では、「クリーンウッド法における木材等の合法性確認手引き」の概要を説明するとともに、デュー・デリジェンスの実施に役立つリスク情報や、手引きに沿ってデュー・デリジェンスを実施した合法性確認の仮想実施の事例をご紹介します。
※本報告会は、令和3年度木材産業国際競争力・製品供給力強化緊急対策のうち「クリーンウッド」利用推進事業のうち生産国リスク情報活用に向けた調査事業の一環として行い、事業成果を報告するものです。
イベントの詳細
発表資料
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プログラム
14:00-14:05 | 開会挨拶 | 林野庁 小島 裕章 木材利用課長 | |
14:05-14:50 | 1. クリーンウッド法における木材等の合法性確認手引きの概要説明 | ||
IGES 鮫島 弘光 リサーチマネージャー | 発表資料 1-1 発表資料 1-2 (チェックリスト) |
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14:50-15:10 | 2. 合法性確認の仮想実施事例紹介 | ||
FoE Japan 佐々木 勝教 森林チームリーダー | 発表資料 2 | ||
15:10-16:00 |
質疑応答・閉会挨拶 |