IGES関西研究センターは、インドのエネルギー資源研究所(TERI)と共同で、日本-インド技術マッチメイキング・プラットフォーム(JITMAP)に関する第2回セミナー「環境技術における日印協力の推進」を2023年2月14日にインド国マハラシュトラ州プネ市で開催しました。本セミナーは、マハラシュトラ州の政府機関や企業関係者に対し、JITMAPを通じたこれまでの日本の環境技術の普及促進活動の概要や成果等を紹介するとともに、インド、日本、その他の国における取り組みの経験や日本の環境技術を紹介し、今後、マハラシュトラ州における環境問題を克服するうえでの日印両国の環境協力の果たす役割やJITMAPを通じた環境協力について意見交換を行う目的で開催されました。
本セミナーでは、IGESによるJITMAPの概要・成果紹介に続き、公益社団法人 日本環境技術協会(JETA)から日印の環境協力を強化するうえで参考になる事例として、日本と中国の大気汚染管理・対策に関する協力事例が紹介されました。また、Horiba India Pvt. Ltd.からは、燃焼煙道ガスモニタリング技術やプロセスガス分析器、大気質・水質モニタリング装置等の環境技術に関する事例紹介がありました。
続くラウンドテーブル・ディスカッションでは、政府機関、企業、ビジネス機関等から計10名のパネリストにより、「マハラシュトラ州が直面する環境問題を解決するために、インド、日本、JITMAPはどのような支援や協力を行うべきか」をテーマに意見交換を行いました。政府機関からは大気質モニタリング分野等への日本からの協力を歓迎(期待)する意見が、また、産業界からはエネルギー費用の上昇による太陽光発電システム導入への関心の高まり、JITMAPの活動を通じた技術交流によるインド企業等の技術力の向上への貢献、能力向上プログラムを数多く実施することへの要望、環境対策や技術の導入における長期的な視点を持った対応の必要性等の意見や提案が寄せられました。
本セミナーの開催にあたっては、マハラシュトラ商工農会議所(MCCIA)およびJETAから支援を得ています。
イベントの詳細
マハラシュトラ商工農会議所(MCCIA)