西岡秀三先生『KYOTO地球環境の殿堂』入り記念講演会

日本における地球環境研究の発展〜これまでとこれから〜

2022年12月17日(土)15時~18時

2022年4月、西岡秀三先生(IGES参与・元NIES理事)が、第13回KYOTO地球環境の殿堂入り者として決定されました。西岡先生の殿堂入りの理由は、「30年にわたる気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、国連環境計画(UNEP)等での活動を通じて、日本の地球環境研究(主に気候変動分野)の国際貢献を推進し、洞爺湖G8サミットで日本が提唱した「低炭素社会国際研究ネットワーク構想」に基づいて設立された低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)や低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)の運営により、アジア各国をはじめとする国内外の気候政策の科学基盤構築に貢献した」ことにあります。

IGESと国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)は、KYOTO地球環境の殿堂入りに併せて、日本における地球環境研究の発展を振り返るとともに、将来の方向性を議論するオンラインセミナーを開催いたしました。本セミナーでは、地球環境研究分野の重要性がますます高まっていた30年前から、その後の国際的な貢献も含む地球環境研究の発展や低炭素社会研究・脱炭素社会研究への展開まで、その時々の関係者により、どのような信念をもって学問を広げ、研究分野として確立していったのか、またその過程でどんな試行錯誤があったのかを紹介しました。さらに、これまでの歩みを踏まえつつ、特に次世代の脱炭素社会研究の中核を担う研究者とともに将来の方向性を議論しました。

このように地球環境研究から低炭素・脱炭素社会研究への発展までの30年の歩みを振り返ることは、本分野での将来の方向性とともに、今後、新たな課題に取り組む際の対応指針として、大きな示唆となると考えられます。気候変動政策研究に興味をお持ちの方はもちろん、一つの学びを広く、また深く展開しようと考えているすべての方の参考になれば幸いです。
 

イベントの詳細

日付
2022年12月17日(土)15時~18時
会場

Zoomウェビナー

使用言語
日本語

発表資料

15:00-15:05 開会挨拶
  木本 昌秀 NIES 理事長  
15:05-15:15 緒言
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事 PDF (190KB)
15:15-15:40 対談① 地球環境センターの立ち上げ
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事  
植弘 崇嗣 元NIES 上級主席研究員  
三枝 信子 NIES 地球システム領域長兼地球環境研究センター長 PDF (266KB)
和田 篤也 環境事務次官  
15:40-16:05 対談② IPCCへの関与
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事  
甲斐沼 美紀子 IGES 研究顧問・NIES 名誉研究員 PDF (745KB)
原澤 英夫 前NIES 理事  
16:05-16:15 休憩
16:15-16:40 対談③ 科学と政策をつなぐアジア太平洋統合評価モデル(AIM)
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事  
甲斐沼 美紀子 IGES 研究顧問・NIES 名誉研究員 PDF (1.3MB)
島田 幸司 立命館大学 経済学部 教授  
原澤 英夫 前NIES 理事 PDF (326KB)
日比野 剛 NIES 研究連携コーディネーター(アジア太平洋統合モデル担当)  
16:40-17:05 対談④ 実装に向けての立ち上げ
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事  
加藤 聖 環境省 企画評価・政策プロモーション室長  
藤野 純一 IGES サステイナビリティ統合センター プログラムディレクター  
17:05-17:50 対談⑤ 未来に向けて仲間を増やす
  石川 智子 IGES 戦略マネージメントオフィス 知識とコミュニケーション ジョイントディレクター  
梅宮 知佐 IGES 気候変動とエネルギー領域 リサーチマネージャー  
小出 瑠 NIES 資源循環領域(国際資源持続性研究室)研究員  
森口 祐一 NIES 理事  
森田 香菜子 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 生物多様性・気候変動研究拠点 主任研究員/NIES 客員研究員  
17:50-17:55 振り返り
  西岡 秀三 IGES 参与・元NIES 理事  
17:55-18:00 閉会挨拶
  武内 和彦 IGES 理事長  

録画映像