2020年2月3日~ 5日に、環境省および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の主催により、「脱炭素社会の構築に向けた都市間連携推進ワークショップ」(Workshop for Facilitating City-to-City Collaboration Toward Zero-Carbon Society)を三重県四日市において開催しました。本ワークショップは、環境省の「令和元年度 低炭素社会実現のための都市間連携プラットフォーム事業」の一貫として、「低炭素社会実現のための都市間連携事業」(以下、都市間連携事業)のこれまでの成果や課題を踏まえ、さらなる推進を図る方策を探ることを目的に開催したものです。今年度は、日本の三大経済圏の一翼を担い、製造業が盛んであるにも関わらず、これまで都市間連携事業への参画がなかった中部東海地域の自治体を対象として、三重県、四日市市、公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)の協力を得てワークショップを開催し、海外3ヵ国5都市から12名、国内8自治体11機関から48名、合計60名の参加がありました。
初日は、アイスブレーク「グループキャラを探せ」を通して、参加者の共通事項を確認しながら自己紹介を行って打ち解けた後、本セッションに移りました。セッション2では、都市間連携事業および二国間クレジット制度(JCM)の流れを、ステップに分けて具体的に説明することにより、体系的な理解を促しました。二日目のセッション3では、参加している自治体や機関が行っている取り組みや関心、課題について、国別にパネルディスカッション形式で発表と質疑を行い、多様な都市間での連携形態や活動について理解を深めました。そして、これらから得られた知識を踏まえて、セッション4では、5つのグループに分かれて、架空の案件を想定した模擬プロポーザル作成の演習を行い、具体的な連携や案件形成のイメージをつかんでもらいました。
三日目には、四日市公害と環境未来館を訪れ、四日市市がどのように公害を克服し、環境問題に取り組んできたかについて学びました。その後、四日市市クリーンセンターで焼却発電施設を、そして、北部浄化センターで下水処理設備を見学し、環境インフラにおける低炭素化事例について現場で実物のプラントを見ながら学びました。参加者からは、参加型/演習型のワークショップを通して都市間連携事業について体系的に学べ、具体的なイメージが湧いたと好評で、充実した3日間のワークショップを終えました。
イベントの詳細
三重県四日市市
IGES 北九州アーバンセンター
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