公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、モンゴル国自然環境・観光省と共催で、10月4日に二国間クレジット制度(JCM)の下でモンゴル政府、現地第三者機関、事業者のキャパシティビルディング向上のため、モンゴル・ウラーンバートル市にてワークショップを開催しました。モンゴル国自然環境・観光省は、モンゴルの国別削減目標(NDC)の更新と、今後の野心的な目標について発表しました。IGESの研究員からは、モンゴルにおけるJCMプロジェクトによるNDC・SDGsへの貢献度を示し、プロジェクトとSDGsターゲットの関連性を説明しました。モンゴルのエネルギー省は、電力部門におけるエネルギー効率を向上させるJCMプロジェクトの重要性を示しました。また、モンゴルの食糧・農牧業・軽工業省が畜産業に関する最新情報を強調し、さらなる温室効果ガス排出量を削減するために、この部門での潜在的なJCMプロジェクトを模索するための議論を行いました。IGESの研究員からモンゴルでのJCMプロジェクトの規模拡大のための環境省と世界銀行の協力についても説明しました。
午後のワークショップでは、一般社団法人海外環境協力センター(OECC)がJCM設備補助事業の案件発掘に関する発表を行い、公益財団法人地球環境センター(GEC)がJCM設備補助事業の資金支援について発表しました。IGESの研究員からはJCMプロジェクトのベリフィケーションとバリデーションに関係するガイドラインを現地の第三者機関に説明し、JCMの下で2030年までにモンゴル側の事業者の責任とクレジット発行に関するMRV要件を提示しました。政府機関と民間セクターの参加者は、モンゴルでの将来のJCMプロジェクトの可能性、およびJCMの下でのベリフィケーションとバリデーションの新事業について議論を行いました。
イベントの詳細
Meeting room, The Kempinski Khan Palace Hotel, East Cross Road, Ulaanbaatar city, Mongolia
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