「ゼロカーボン」という道から「持続可能な まちづくり」という坂の上の雲を目指す

公営企業所収
Volume (Issue): 2023. 2
その他アーティクル
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 10年に一度という寒波が日本列島を襲った2023年1月下旬の、斜めに振っていた雪が昼に近づくにつれて真横に吹く日に、秋田県の2か所の「脱炭素先行地域」を現地訪問した。しかし、なぜ温暖化しているのに寒波が来るのか、という素朴な疑問が浮かぶだろう。
 確かに世界の平均気温は18世紀半ばの産業革命が起こった時点から比べて約1.1℃上昇していて、過去に記録のない速さで温度が上昇しており、それと共に極端な気候(台風やハリケーン、熱波や猛暑、大雨や大雪、一方で日照りや寒波など)が起こることで人間の生活や自然生態系に影響が及び、それが年々目に見える形で悪い影響を及ぼしていることへの危機感が、そして今後さらに酷くなるという科学的な予測から、なんとか気温上昇を1.5℃に抑えるために、2050年ゼロカーボンに向けた世界での「気候変動」の取り組みが加速している。

(中略)

 日本でかなり普及したSDGs が記述されている国連文書の正式な表題は“Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)”であり、ゼロカーボンも含めて、着実な取り組みをしながらも、誰もまだ見たことのない「坂の上の雲」に向けてtransform することが求められている。

 それぞれの現場からtransform を起こすお手伝いを続けていきたい。

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