専門家と考える、生物多様性と気候変動の未来2~IPBES最新報告書から学ぶ自然と社会の関係性

2025年3月5日(水) 14:00~15:30
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IGESは、国立環境研究所が主催する、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム(IPBES)(※注)が、昨年12月に公表した2つの報告書についてのウェビナーを、共催します。

これらの報告書は、それぞれ『ネクサス』と『社会変革』をテーマにまとめられています。

『ネクサス』では生物多様性、水、食料、健康、気候変動の5つの危機の相互連関や影響について、『社会変革』では自然の損失を回復に向かわせる際の障害や乗り越え方、良い取り組み事例について分析し、それぞれ具体的なポイントを提示しています。IGESからは主執筆者や査読編集者として複数の研究員が報告書の作成に参加、貢献しました。

本ウェビナーでは、「IPBES」の取り組みや活動について解説するとともに、2つの報告書にまとめられているポイントを執筆者らが解説します。さらに関連する専門家との議論を通じて、報告書をわかりやすく読み解きます。

 

※生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム(IPBES)について
IPBESは、生物多様性分野の科学と政策の連携強化に向けて 2012年に設立された政府間機関です(事務局:ドイツ・ボン/現在 147カ国が参加)。科学的評価、能力養成、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱に、地球規模での生物多様性と生態系サービスの現状、変化とその要因、人類への影響などについて明らかにする政府間プラットフォームとして、世界中の科学者の研究をもとに科学的な分析評価と政策提言を実施しています。気候変動分野で同様の活動を進める気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の例から、「生物多様性版のIPCC」とも呼ばれています。

イベントの詳細

発表資料

14:00オープニング  
14:05話題提供「IPBES:その活動と影響」
橋本 禅 東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授
 
14:15

ネクサス評価報告書の紹介

 「ネクサスの過去・現在・未来」
土屋 一彬 国立環境研究所 社会システム領域 主任研究員
 
 「介入策とネクサスガバナンス」
齊藤 修 地球環境戦略研究機関 上席研究員
 
報告書へのツッコミ
山野 博哉 東京大学大学院 理学系研究科 教授/国立環境研究所 生物多様性領域 上級主席研究員
 
14:40

社会変革評価報告書の紹介

 「社会変革とは何か」
吉田 有紀 国立環境研究所 気候変動適応センター 研究員
 
「社会変革を実現するための戦略」
三輪 幸司 地球環境戦略研究機関 研究員
 
報告書へのツッコミ
朝山 慎一郎 国立環境研究所 社会システム領域 主任研究員
 
15:05全体の質疑応答  
15:25クロージング  

※プログラムは予定のため、当日の進行により時間が前後する場合がございます。