脱炭素社会への転換を、それぞれの地域や国において幅広い社会的合意を図りながら進めるための一つの方法として、気候市民会議に期待が集まっています。気候市民会議では、社会の縮図をつくるように一般から無作為に選ばれた人たちが、バランスの取れた情報提供を受けて熟議し、政策提言をまとめます。2019年から欧州の国や自治体で急速に広がり、日本でも2020年に札幌市で試行された後、首都圏を中心に各地で開かれています。
本ワークショップでは、英国における第一人者として、全国規模や自治体での気候市民会議の開催に深く関与されてきたスティーブン・エルスタブさん(ニューカッスル大学教授)らを招いて、日本で気候市民会議の実践と研究に携わる関係者が一堂に会し、経験を共有して議論しました。特に、日本および英国での代表的な開催例を複数取り上げ、参加者の皆様とともにケーススタディを行い、気候市民会議の効果的な開催について幅広い角度から考え、今後のより良いあり方を展望しました。
気候市民会議の開催とその活用に関心をお持ちの自治体関係者、関連分野の実践家、研究者、その他一般の市民の方々にご参加いただきました。
本実践ワークショップは「気候市民会議と気候民主主義に関する日英間の学び合い」の一環として、科学研究費補助金(23H00526)、大和日英基金奨励助成、グレイトブリテン・ササカワ財団助成金の支援により実施されました。
イベントの詳細
気候市民会議ワークショップ実行委員会事務局
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発表資料
司会:午前の部 石川 智子 IGES 戦略マネージメントオフィス ナレッジ・コミュニケーション ジョイントディレクター 午後の部 竹内 彩乃 東邦大学准教授、気候民主主義PJ | |||
第1部(全体会) | |||
9:30-9:45 | 開会挨拶 | 三上 直之 名古屋大学大学院教授、気候民主主義PJ代表 高橋 康夫 IGES 所長 | |
9:45-10:20 | 基調講演 | 「英国と欧州における気候市民会議の最新動向(Recent developments of climate assemblies in the UK and Europe)」 スティーブン・エルスタブ ニューカッスル大学教授 | PDF (3.3MB) |
10:20-10:45 | 報告1 | 「日本における気候市民会議の開催の動向」 三上 直之 名古屋大学大学院教授、気候民主主義PJ代表 | PDF (598KB) |
報告2 | 「神奈川県の複数地域での気候市民会議の展開」 稲田 素子 環境政策対話研究所理事 | PDF (914KB) | |
11:00-12:10 | 事例報告1 日本における気候市民会議の展開 | ||
マチごとゼロカーボン市民会議(埼玉県所沢市) 齋藤 伸宏 所沢市環境クリーン部マチごとエコタウン推進課 課長 | PDF (1.8MB) | ||
あつぎ気候市民会議(神奈川県厚木市) 遠藤 睦子 あつぎ気候市民会議実行委員会 事務局長 | PDF (2.7MB) | ||
かながわ気候市民会議 in 逗子・葉山(神奈川県逗子市・葉山町) 加藤 洋 かながわ気候市民会議 in 逗子・葉山 運営委員会委員長 | PDF (1.7MB) | ||
気候市民会議つくば(茨城県つくば市) 徳田 太郎 気候市民会議つくば実行委員会 設計・運営ワーキンググループ | PDF (996KB) | ||
12:10-13:00 | 昼食 | ||
13:00-13:25 | 事例報告2 英国における気候市民会議の展開 | ||
甲斐沼 美紀子・石川 智子 IGES | PDF (969KB) | ||
第2部(分科会) | |||
13:25-15:30 | グループディスカッション
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第3部(全体会) | |||
15:35-16:15 | グループディスカッションの結果共有 | ||
16:15-17:30 | パネルディスカッションおよび全体での意見交換 パネリスト:スティーブン・エルスタブ、齋藤 伸宏、遠藤 睦子、加藤 洋、徳田 太郎、マギー・ボサンケット(英国ダラム市 持続可能性・炭素・気候変動チームリーダー)、江守 正多(東京大学教授、気候民主主義PJ)、進行:三上 直之 | ||
17:30-17:40 | 閉会挨拶 | 柳下 正治 一般社団法人 環境政策対話研究所 代表理事 | |
18:00-20:00 | 交流会(会場内で開催。会費3000円) |