2023年11月22日(水)14:00-15:00
COP28までに、5回にわたって焦点を整理し予習するCOP28直前シリーズの第4回は、適応(Adaptation)および損失と損害(Loss and Damage)です。これらの取り組みは、温室効果ガスの排出削減を目指す緩和と対照的に、すでに現れている気候変動の影響とそれに伴うリスクへの対応を進めるものです。適応については、COP26で開始が決定した2年間のグラスゴー・シャルム・エル・シェイク作業計画(GlaSS)において、パリ協定の7条1項に規定されている適応に関する世界全体の目標(Global Goal on Adaptation)をさらに前進させる作業が進行中です。一方、パリ協定8条に規定される損失と損害については、COP27で損失と損害に対応するための資金アレンジメントの創設と基金の設立に合意し、その運用のあり方について移行委員会(Transitional Committee)の場で議論が進められてきました。これらの適応および損失と損害の双方において、COP28で一定の成果をあげることが期待されていました。
本ウェビナーでは、COP28においてそれぞれ一定の成果が出ることが見込まれている適応及び損失と損害について、これまでの交渉の経緯、GlaSSや移行委員会でこれまで議論されてきた主な論点などを紹介し、COP28の見通しについて議論しました。
イベントの詳細
発表資料
COP28直前ウェビナーシリーズ第4回「適応・損失と損害の動向」 司会進行: 田村 堅太郎 気候変動とエネルギー領域 プログラムディレクター | |||
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5分 | 開会挨拶 | ||
15分 | 岡野 直幸 適応と水環境領域 研究員 | PDF (1.4MB) | |
15分 | 椎葉 渚 適応と水環境領域 研究員 | PDF (2.0MB) | |
25分 | 質疑応答 |