IGES関西研究センターは、日本-インド技術マッチメイキングプラットフォーム(Japan-India Technology Matchmaking Platform: JITMAP)の活動の一環で、2018年7月17-18日にインドのエネルギー資源研究所(The Energy and Resources Institute: TERI)とグジャラート工業技術コンサルタント機関(Gujarat Industrial and Technical Consultancy Organization Limited: GITCO)の専門家を日本に招聘し、兵庫県内の日本の低炭素技術(Low Carbon Technology: LCT)が実際に設置されている施設およびLCTの製造企業の見学、兵庫県への表敬訪問並びに関係者との情報交換の場を設けました。
7月17日には兵庫県立美術館に導入されている株式会社 前川製作所製の電気ヒートポンプ(EHP)技術を見学しました。これはインドの専門家に公共施設への導入事例に対する理解を深めてもらい、今後、インドでの同技術の導入を検討していただくことを目的に実施しました。EHPは美術館の所蔵品の空調に使用され、約17年にわたり良好な状態で稼働しており、TERIとGITCOの専門家はその技術のライフサイクルの長さに感銘を受けると共に、実際の設置現場においてEHPに関する技術的な課題等を確認する機会にもなりました。
EHP施設の見学に続き、加古川市のTLV International Inc.を訪問し、専門家との情報交換や施設の視察を通じ、蒸気システム最適化プログラム(SSOP)に関する理解を深めました。工場見学の後、インドでのSSOPの導入可能性のある分野について議論し、今後も連携していくことを確認しました。
7月18日には兵庫県庁を訪問し、表敬訪問および実務家レベルでの情報交換をしました。兵庫県農政環境部の秋山環境部長他、幹部らを表敬訪問した後、環境部局各課・国際経済課の職員の方々と、兵庫県とグジャラート州との相互協力に関する覚書に基づき、環境及びビジネスの分野において交流を促進できる活動について実務者レベルで情報交換を行いました。
今回の技術導入サイトや製造企業の見学、また兵庫県への表敬訪問の活動は、TERIやGITCOの専門家のみならず、日本側の関係者からも、JITMAPの下で日本とインドの関係者が直接交流し、情報交換を通じて相互に現状を把握できたことは、今後の取り組みにおいて参考となる情報やネットワークを得る貴重な機会となったと評価されました。
イベントの詳細
兵庫県立美術館
TLV International Inc.
兵庫県庁
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