Diana Khan(ダイアナ・カーン)は、日本の公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)内に設置されたパリ協定6条実施パートナーシップ(A6IP)センターのシニア・プログラム・マネージャーです。A6IPセンターはA6IPの事務局として、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)、京都議定書、パリ協定関連機関、世界銀行などの国際機関と緊密に連携しつつ、6条の実施を推進する中心的役割を担っています。
A6IPセンターにおける役割として、カーン博士はA6IPの中核的な能力構築および技術支援プログラムである「グローバル・サポート・パッケージ」の管理、設計、運営を担当しています。本サポートパッケージは、95か国以上のパートナー国のニーズ、優先事項、および準備状況に応じてカスタマイズされ、各国がパリ協定6条の運用を進め、自国決定貢献(NDC)の達成・強化を図ることを支援するものです。カーン博士のリーダーシップのもと、7地域にわたり活動する10名以上の専門家チームが、制度整備、承認プロセス、報告・追跡システムの強化、そして高い完全性を備えたカーボン市場参加に向けた各国の準備度向上に貢献しています。さらに、100以上の国際パートナー組織との協力を通じて、透明性の高い対応調整に裏付けられた、高品質なクレジットを活用した強固な協力的アプローチの構築が進められています。
カーン博士は、テキサス大学オースティン校リンドン・B・ジョンソン公共政策大学院にて公共政策学修士号(MPAff)、広島大学にて交通工学の博士号(Ph.D.)、ヴァンダービルト大学にて教育学博士号(Ed.D.)を取得しています。これまでに米国政府における国家安全保障関連プログラムでの勤務、家庭内暴力被害者支援における非営利団体での指導的役割、そして自動運転車のリスク認知や社会受容性に関する学術研究など、多様な分野で活躍してきました。これらの分野において査読付き論文も発表しています。
また、米国国家安全保障教育プログラム(NSEP)のボーレン・フェローシップ(日本)を受給した経歴を持ち、現在はテキサス大学オースティン校リンドン・B・ジョンソン公共政策大学院の客員研究員として活動しています。