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国際資源パネル(IRP)「Resource Efficiency: Potential and Economic Implications (Summary for Policy Makers)」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。本報告書の分析結果によれば、資源効率性を向上させ気候変動に対処する政策や取り組みを実施すれば、ベースラインと比較して 2050 年までに世界の資源採取量を最大で 28% 削減することができる。資源採掘の速度を低下させることに加えて、世界の経済活動を 1% 増加させるとともに、温室効果ガス排出量を60%削減することができる。本報告書は、G7 国の首脳からの依頼を受けて、持続可能な開発の重要な要素として資源効率性を促進する観点から UNEP 国際資源パネルが作成したものである。本書の作成にあたっては、資源効率性の見通しと方策を評価し明らかにするために厳密な調査を実施した。資源消費の効率化が、物質、エネルギー、バイオマスおよび水の世界消費量を削減しその消費による環境影響を軽減しつつ、経済成長、雇用および開発にどのように貢献できるかについて検討した。世界各国の様々な部門における資源効率性向上の優良事例も多く掲載した。こうした優れた取り組みに学んでその拡大を図るとともに、資源効率性向上に伴う社会的、環境的および経済的な便益を各国が享受できるような転換政策を策定・実施することが政策決定者に課せられた課題である。資源を効率的かつ持続可能に使用するための野心的な取り組みは、持続可能な開発に関する 2030 アジェンダや気候変動パリ協定における公約の達成、すなわち、より公平で持続可能な未来の実現にむけた道筋を世界が歩む一助となる。
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