資源の持続可能な生産と利用に向けて:バイオ燃料を評価する 政策決定者向け要約

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国際資源パネル(IRP)「Assessing Biofuels Towards Sustainable Production and Use of Resources (Summary for Policy Makers)」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。本報告書は、持続可能な資源管理に関する国際パネルのバイオ燃料作業グループによって作成された。本報告書は、バイオ燃料の持続可能な生産と利用に向けた主要な問題と展望に関する概観を提示している。また、最新の重要な論評を考慮しつつ、広範な文献調査に基づいている。いわゆる第一世代のバイオ燃料に焦点を置いているが、今後の開発分野についても検討している。資源生産性の向上という全体的な背景において、バイオマスの一層効率的で持続可能な生産と利用のための選択肢が考察されている。特に、熱電併給および輸送用の液体燃料に利用されるバイオマスなど、エネルギー目的の「近代的なバイオマス利用」を取り上げており、食糧および原料目的のバイオマスの利用に関連付けている。バイオマスの生産効率の向上は、持続可能性の強化で一定の役割を果たすが、最終的には生物(および非生物)資源の効率的な利用(自動車の燃費向上などを含む)によって進展状況が決まる。ただし、この目的に向けた全ての関連戦略(例えば動物性食品が多い食事を変えることや、食糧損失を減らすこと)を完全に考慮することは、本報告書の範囲を越えている。

著者:
International Resource Panel
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