「平成30年度アジア地域における3R・適正処理の二国間協力に関する調査業務」業務報告書

委託報告書

アジア地域においては、特に大都市圏で処分場の逼迫が顕著であり、最終処分量の削減が喫緊の課題となっている。しかし、依然、多くの都市では直接埋立による最終処分が主流であり、廃棄物量削減に向けた廃棄物処理・リサイクル施設の建設・整備についても予算確保、用地確保、適正処理技術の導入、環境モニタリングの実施など多くの課題を抱えている。
環境省ではこれまで、アジア地域の諸国において、政策対話やワークショップ等を実施し、3R・廃棄物管理に関する課題や二国間協力のニーズについて議論、調査を行なってきた。特に、日本の得意とする廃棄物発電(WTE)技術については、廃棄物管理の課題と併せて発電能力が不足しているアジア地域の多くの国々から強い関心を寄せられている。
本業務は、フィリピン等のアジア地域の諸国において、我が国のこれまでの廃棄物分野の二国間協力の経緯及び実績を踏まえ、WTE 技術を始めとした我が国の優れた廃棄物管理の技術及び制度等の導入とそれらの普及の推進に向けた調査、情報収集、及び国際会合の開催等を行うことにより、アジア各国の廃棄物問題の解決に貢献することを目指した。

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