持続可能なインフラ、商品、サービスを手頃な価格で簡単に利用できることは、持続可能なライフスタイル実現を推進する重要な要素のひとつです。世界中で、持続可能なライフスタイルを主流にすべく、より持続可能な製品やサービスを提供したり、人々のニーズをより持続可能でレジリエントに満たす方法を生み出すべく広く協業したりする企業が増えてきています。「持続可能なライフスタイルの普及に向けた中小企業・地域社会の取り組みに対するグリーンファイナンス」は、このような背景を受けて開始されました。このプロジェクトは、日本国環境省が資金を提供し、IGES、インドのエネルギー総合研究所(TERI)、インド・デリーに拠点を置くNGOであるSwechha India、カナダで活動するOneEarth Canadaが、インド、カナダ、日本の各都市において、持続可能な暮らしの推進に貢献する中小企業やコミュニティの取り組みと、それを可能にする環境について、現状を調査しています。
持続可能なライフスタイルを促進するにあたって、ビジネスが果たすべき役割とは? Swechha Indiaとの協業で実現した、社会起業家のスペシャルインタビューをご覧ください。
貴社で1.5℃ライフスタイルに寄与する持続可能な製品やサービスを扱っていませんか? [email protected]に情報をお寄せください。
メーワール地方のトウジンビエ
トウジンビエはインド亜大陸の原産で、かつては地域の主食でした。栄養価が高く、地域経済にも寄与するにもかかわらず、貧困層向けの食べ物だと見られがちです。地元で生産された栄養価の高いトウジンビエの普及に向け、ウダイプール県で「Millets of Mewar(メーワール地方のトウジンビエ)」が始まりました。共同設立者のSunny Gandharvaが、Millets of Mewarの設立および、トウジンビエを使った革新的なレシピの普及に至るまでの道のりを語っています。
食品業界事例:メーワール地方のトウジンビエ - Sunny Gandharva (英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=ZcI6KrAA5O0
Tenacious Bee Initiative(粘り強い蜂のイニシアティブ)
インドのヒマーチャル・プラデーシュ州では、数百年前から伝統的に養蜂および蜂蜜採集が行われてきました。しかし、養蜂従事者の減少により、インドのオーガニック蜂蜜は非常に入手困難となっています。伝統的な養蜂業の復活が急務であるとの直感が、Malini KochupillaiおよびKunal Singhを創業に導きました。
Malini Kochupillai氏が、「Tenacious Bee Initiative(粘り強い蜂のイニシアティブ)」の歩み、研究、実験、そして未来について語ります。
食品業界事例:粘り強い蜂のイニシアティブ - Malini Kochupillai (英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=53Q4m6haOOk
MAVI:持続可能な飲料メーカー
飲み物は社交の場で重要な役割を果たします。しかし、お酒や人工炭酸飲料以外の飲み物を求める人々には選択肢がほとんどないのが現状です。VikramとMashiは、持続可能で健康的な飲み物の普及を目指し、コンブチャの醸造を始めました。Vikramは、ムンバイのファーマーズ・マーケットにコンブチャの屋台を出すことを決めて以降、決して後ろを振り返ることはなかったと語ります。
飲料業界事例:MAVIのコンブチャ - Vikram Mittal(英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=Ade2kGq9C2Q
ヒマラヤのヘンプ
生理用ナプキンは、膨大な量のプラスチック廃棄物となっています。イノベーターであり、Himalayan Hempの共同設立者でもあるHaneesh Katnawerは、いかにして同社の仲間たちとともに再利用可能なヘンプ製の生理用品を開発したか、そしてヘンプ産業がインドの農家や職人の生活支援の機会となっていることを語りました。
消費財業界事例:ヒマラヤのヘンプ - Haneesh Katnawer (英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=bxpSjTaAYU4
Tamarind Chutney:職人文化を活かした持続可能なファッション
Tamarind Chutneyの共同設立者であるTanviとCharanyaは、インドの豊かな職人文化を守り、職人の生活を向上させながら、倫理的で持続可能なファッションを生産することを目指しています。ブランドの歩みと、インドの職人技に基づく倫理的な調達からモダンなデザイン、持続可能な包装、アドボカシー活動まで、Tanviがサステナブルファッションの解釈について語ります。
ファッション業界事例:Tamarind Chutney - Tanvi Bikhchandani (英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=SQo7xwVWs-Y
Carm Daksh: 女性が推進する持続可能なモビリティ
インドの多くの中小都市では、オートリキシャなどの補助的交通機関が主要な交通手段となっています。現在主流であるディーゼルエンジンのリキシャを運営するのは男性が圧倒的多数です。このようにジェンダーギャップが大きく、環境的にも持続可能でないシステムの中で、NGOであるCarm Dakshは、女性を電動リキシャの運転手として養成する取り組みを開始しました。当初20〜25人だった女性ドライバーは、現在100人以上にも増加しています。そうした先駆者のひとりが、電動リキシャのドライバーを3年以上務めているNita Diwakarです。インド・ビラスプールにて、持続可能かつ男女平等なモビリティを推進するために彼女が歩んできた道を紹介します。
交通セクター事例:Carm Daksh - Nita Diwakar (英語のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=jwrOYdZNfoo