脱炭素に取り組む企業のためのロードマップ 「1.5℃ロードマップ - 脱炭素でチャンスをつかむ。未来をつくる。」を発表

2024年4月3日
プレスリリース

公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、昨年12月に発表した、1.5℃目標に整合した社会への道筋を描くテクニカルレポート「IGES 1.5℃ロードマップ - 日本の排出削減目標の野心度引き上げと 豊かな社会を両立するためのアクションプラン」(以下、テクニカルレポート)をもとに、脱炭素に取り組む際の指針となることを目指したロードマップ「1.5℃ロードマップ-脱炭素でチャンスをつかむ。未来をつくる。」(以下、本ロードマップ)を4月3日(水)に発表しました。

テクニカルレポートは、IGESの研究成果に基づく科学的知見と、多様なステークホルダーとの対話をもとに、気候変動とその他の様々な社会的課題の統合的な解決につながるアクションを時系列でまとめています。今般発表した本ロードマップは、170ページにわたるそのテクニカルレポートの内容について、企業をはじめより多くの方が気軽に参照できるような形に再構成したものです。

本ロードマップでは、1.5℃の世界に向かう中で生まれるであろう社会経済の変化とそれに伴う事業機会を「5つの変化」と「20の好機」としてまとめました。どのビジネスセクターで、いつ、どのような変化があるのかを示しているので、自社に関連する事業機会を特定しやすくなっています。また、「5つの変化」の関係性を視覚化したことで、事業機会を活かすために必要なルールメイキングなどのアクションも容易に把握できます。

企業が変化を確実に捉え、適切に意思決定をするためには、変化がどのようなタイムラインで進んでいくのか、その見通しを持つことが欠かせません。本ロードマップが、変化に伴う事業機会を先んじて見つけるための道標として、目指したい未来への案内役として、多くのみなさまに活用いただければ幸いです。

 
テクニカルレポート

本レポートは、世界平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃以内に抑えるという目標の達成に向けて、2050年までにカーボンニュートラルを実現するだけではなく、累積排出量をできる限り小さくする観点から、日本国内で早期に大幅な温室効果ガス(GHG)排出量削減を果たす可能性を検討し、その実現のためのアクションプランをまとめたものである。 2024年4月2日更新 謝辞の追記、出典の追記、誤記の修正を行いました。 企業の方向けに使いやすく再構成した「 1.5℃ロードマップ - 脱炭素でチャンスをつかむ。未来をつくる。 」もご活用ください。