松尾雄介IGESビジネスタスクフォースプログラムディレクターが2021年に日本経済新聞出版より出版した「脱炭素経営入門 気候変動時代の競争力」の台湾版(中国繁体字版・財團法人中国生産力中心)が、2023年11月、台湾・経済部中小及新創企業署による金書賞を受賞しました。授賞式は2024年7月に開催されます。
金書賞は、経済部中小及新創企業署が、中小企業の経営能力向上のために、従来の経営思考モデルを変え、経営者の視野を広げるような書籍を優良図書として選定し、台湾内の中小企業に推薦するために設けた賞です。設立以来、毎年厳格な審査を経て対象書籍が選定され、台湾の中小企業の競争力向上に貢献することが期待されています。
「脱炭素経営入門」は、気候変動という大きなリスクを抱えた不安定な経済状況の中で、経営における意思決定の精度向上を目指す方に向けて、2021年に出版されました。リスクをチャンスに変えるために、気候変動が企業価値に影響する背景やロジックをわかりやすく解説しているほか、脱炭素に取り組む企業で構成される日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の事務局エグゼクティブディレクターを務める筆者ならではの知見や、JCLP全面協力による豊富な企業の実践事例、直面する課題などを詳しく紹介しています。本書は、出版以降現在まで4回の増刷を重ね、Amazonの環境関連のカテゴリーランキングで、2年を経た現在でも上位に入るなど、企業の経営層を中心に好評を博しています。
ー JCLP の知見や活動の軌跡が詰まった書籍が日本経済新聞出版社より発行されました ― 経営の意思決定精度向上に向けた、脱炭素経営入門書 「なぜ、海外の企業・投資家と、 日本企業や投資家との間に、 取り組みレベルの大きなギャップがあるのか」 「なぜ、一部の日本企業は、 脱炭素化に逆行する投資や意思決定を行ってしまうのか 」 過去10年にわたり、国際的な気候変動と企業の取り組み、そして日本との温度差について検討し続けた著者が これらの疑問を深めるうえで獲得した知見を体系的に整理した。今後、脱炭素経営に関心をもつ全てのビジネスパーソン の基礎となることをめざした、日本初の脱炭素経営の体系的な入門書。 本書の特色と価値 ー 気候変動が企業価値に影響する背景・経路...
松尾 雄介 IGES ビジネスタスクフォース プログラムディレクター / JCLP 事務局エクゼクティブディレクター
株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)、ESG投資顧問の株式会社グッドバンカーを経て2005年IGES着任。2005年ルンド大学(スウェーデン)産業環境経済研究所修士課程修了(環境政策学修士)。 気候変動と企業の関わりについて一貫して研究活動を実施。日本の先進企業で形成され、脱炭素社会を目指す日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の事務局責任者。RE100リーダーシップ・アワード審査員、複数のグローバル企業の気候変動アドバイザーなども務める。