IGESでは、国際社会で注目を集める環境・持続可能性に関する主要報告書をタイムリーに翻訳し、特集ページ「IGES日本語で読むシリーズ - 世界の環境関連の重要文書を日本語でチェック!」で紹介しているほか、これら報告書の内容をコンパクトに説明する「IGES日本語で読むシリーズ」解説ウェビナーを開催しています。
第4回解説ウェビナーでは、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)が2023年3月に発表した報告書「Asia and the Pacific SDG progress report 2023 : championing sustainability despite adversities(アジア太平洋SDG進捗報告書2023:逆境においても推進される持続可能性)」を取り上げました。
アジア太平洋地域における17項目の持続可能な開発目標(SDGs)および169のターゲット達成に向けた取り組みの進捗を分析した本報告書は、効果的な政策の導入により進捗を加速させている国々の成果や、今後各国が実施すべき取り組みの事例を紹介しています。同時に、長引くコロナ禍やウクライナ情勢といった「逆境」もあり、2030年までのターゲット達成が見込めない、あるいは後退している指標の存在も明らかにしています。また、有効なデータの蓄積が見られないためにSDGsの進捗自体が明らかにならないという問題点も取り上げています。
翻訳を担当したIGES研究員が内容を解説し、アジア太平洋地域において2030年までの達成に向けて進展・後退しているSDGターゲットについて説明した他、コロナ禍によってSDGsの進捗がどのような影響を受けたのかについても触れました。また、アジア太平洋地域の優れた実践例として、データ収集と進捗モニタリング能力の向上、データ活用の成果についても紹介しました。
イベントの詳細
オンライン
発表資料
司会進行: |
大塚 隆志 IGES 戦略マネージメントオフィス ナレッジ・コミュニケーションディレクター | ||
12:15-12:35 | 発表 | アジア太平洋SDG進捗報告書2023の解説 小野田 真二 IGES サステイナビリティ統合センター リサーチマネージャー |
PDF (4.8MB) |
12:35-12:45 | ディスカッション | 本報告書が日本に与える意味合い | |
12:45-13:00 | 質疑応答 |