COP27 Japan Pavilion サイドイベント

地方の気候行動に関する日米豪印ワークショップ

2022年11月17日(木)20:00-21:30(現地時間 13:00-14:30)

気候変動の影響は世界中で顕在化しており、地球規模の課題に対応するため、早急な気候変動対策が必要となっています。英国グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、世界平均気温の上昇を1.5度未満に抑えるために各国が削減努力を加速することを求める「グラスゴー気候協定」が採択されました。 

パリ協定とグラスゴー気候協定は、気候変動対策において、地方政府・地域政府を含む非国家主体が重要な役割を果たすことを認めています。特に、地域の気候変動対策の枠組みを定め、実施する役割を担う地方/地域政府の役割は、ネットゼロ排出という目標達成に向けて、これまで以上に重要なものとなってきています。各国政府が今世紀半ば頃に世界の二酸化炭素排出量をネットゼロにするためには、地方/地域政府と中央政府の協力関係の強化が重要となっています。
2022年5月24日、Quad(日本、オーストラリア、インド、米国)首脳会合が東京で開催され「日米豪印首脳会合共同声明」が発表されました。同声明には、緩和と適応・レジリエンスをテーマとした「日米豪印気候変動適応・緩和パッケージ(Q-CHAMP)」の立ち上げが盛り込ました。Q-CHAMPの下での協力分野の一つとして、地方/地域の気候変動対策に関する知識共有の強化が挙げられており、その詳細は「Q-CHAMPの下でのQuad協力」に以下のように記されている。

 

サブナショナルな気候変動対策に関するナレッジの共有
Quad諸国は、ネットゼロに向けた取り組みにおいて、サブナショナルな主体(州や市など)が重要な役割を担っていることを認める。C40や(ICLEIなど他の国際的な枠組みやネットワークと協力し、Quad諸国は、必要に応じて以下の枠組みを活用し、情報の共有を促し、サブナショナルな主体が互いに学ぶ機会を提供し、都市間の協力のためのオプションを促進するために、サブナショナルな気候変動対策に関するQuadワークショップを設立する。 

・ゼロ・カーボンシティ国際フォーラム(2022年の日米共催フォーラムを含む一連の会議)

・Global Subnational Zero Carbon Promotion Initiative(日米の二国間イニシアティブ)

 


Quad共同首脳声明に基づき、Quad諸国はサブナショナル気候行動に関するQuadワークショップを設立し、COP27において1st ワークショップを開催する。本ワークショップでは、情報共有を促進し、サブナショナルな組織が互いに学ぶ機会を提供し、サブナショナルな気候変動対策を推進するための都市間協力の選択肢を促しました。

イベントの詳細

日時
2022年11月17日(木)20:00-21:30(現地時間 13:00-14:30)
会場

COP27会場内ジャパンパビリオン

主催
National government of Japan, Australia, India and the U.S.
使用言語
英語
コンタクト

渡辺聡(Mr.) 

環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室 室長代理

[email protected]

 

上村 愛優(Ms.)

環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室

[email protected]
 

発表資料

13:00-13:10 オープニングリマーク
NISHIMURA-Akihiro
西村 明宏
環境大臣(日本)
 
Bowen
クリス・ボーウェン
気候変動・エネルギー担当大臣(豪)TBC
 
Reed-Schuler
リード・シューラー
マネージングディレクターImplementation and Ambition for SPEC
 
13:10-13:50

セッション1

1.各国政府によるサブナショナルな気候変動対策を促進するための措置

クアッド準備会合での過去の議論から、取り上げるべきトピックを示唆。
  • 国・地方自治体の連携による先駆者の認定と他地域への先導的モデルの普及
  • サブナショナル・ガバメントと連携した公共調達(グリーンビルディングなど
  • 民間投資の活性化
  • 国政府の取り組みと整合的な、サブナショナル・ガバメントのグッドプラクティス

2.国際的な都市間連携の事例

  ファシリテーター: IGES (予定)  
Libby-Schaaf
リビー・シャーフ
オークランド市長(米)
 
Lord_Mayor
エイドリアン・シュリナー
クイーンズランド州ブリスベン市長(豪)TBC
PDF (3.6MB)
Jo-Evans
ジョー・エバンス
副長官(豪)
 
Satoshi-Watanabe
渡辺 聡
環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
PDF (838KB)
13:50-14:00

Session 2

サブナショナルな気候変動対策を支援するプログラム

OECD: 気候変動対策とレジリエンスのための地域的アプローチ(TACAR)
世界銀行テクニカル・ディープ・ダイブ(TDD)およびシティ・パートナーシップ・プログラム(CPP)

 
Maitreyi-Das
マイトレイ・ボルディア・ダス
世界銀行 都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス (GPURL)プラクティス・マネージャー(Video message)
PDF (2.7MB)
Tadashi
松本 忠
 経済協力開発機構(OECD)持続可能な開発・グローバル関係ユニット長
PDF (1.0MB)
14:00-14:25 パネルディスカッション
  • 前回発表された施策・事例を踏まえた、サブナショナルな気候変動対策推進における国の役割(今後の政策連携を視野に入れたもの)
  • 第三国に対する相互学習・支援の手段としての国際的な都市間協力の重要性と、さらなる推進に向けたアクションの可能性。
  ファシリテーター: ICLEI 内田 東吾(予定)  
Libby-Schaaf
リビー・シャーフ
オークランド市長(米)
 
Lord_Mayor
エイドリアン・シュリナー
クイーンズランド州ブリスベン市長(豪)TBC
 
Jo-Evans
ジョー・エバンス
副長官(豪)
 
Satoshi-Watanabe
渡辺 聡
環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
 
Chris
クリストファー・パブロ
世界銀行 東京開発ラーニングセンター チームリーダー(オンライン)
 
14:25-14:30 クロージングリマーク   クロージングと今後の展開
 
MIZUTANI Yoshihiro
水谷 好洋
環境省 環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官
 

録画映像