第1回地域循環共生圏の可能性を探るナショナルワークショップ・フィリピン開催

2022年2月17日~18日 17日:9:50~17:30、18日:9:50~12:20(日本時間)
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公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター(KRC)は、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)と共同で、2022年2月17~18日に現在および将来の気候問題への対応における地域循環共生圏(Regional-CES)アプローチの重要性の認識向上を目指して、「農村と都市の計画および優先事項の連携による気候対応力の構築」をテーマに、第1回地域循環共生圏ナショナルワークショップをフィリピンで開催しました。本ワークショップは、IGESとAPNの初の連携事業である地域循環共生圏に関する共同スコーピングプロジェクトの一環として、フィリピン大学ロスバニョス校の総合自然資源・環境管理学際研究センター(UPLB-INREM)を現地パートナーに迎え開催しました。


本ワークショップの目的は、(1)CESのコンセプトとその国の状況に応じた適用性を検討し、(2)フィリピンの状況や現場の実態に基づき、CESフレームワークを改善し、(3)フレームワークのいくつかの要素をフィリピンの状況に統合できるような潜在的なエントリーポイントを特定することです。
ワークショップでは、IGES武内和彦理事長が、Regional-CESのコンセプトや主要要素などに関する基調講演を行いました。Bijon Kumer Mitraサステイナビリティ統合センター副ディレクターからは、Regional-CESの取り組み事例「CESアジア地域コンソーシアム」に関する発表を、小嶋公史関西研究センタープログラムディレクターからは本スコーピングプロジェクトの紹介、分科会のモデレーション及びワークショップの総括がありました。最後に橘美加関西研究センター研究員が1日目の概要報告がありました。APNからは、外山洋一センター長が開会・閉会挨拶を、Christmas Uchiyama研究推進課プログラムオフィサーがRegional-CES関連事業レビューに関する発表やセッションのモデレーションを行いました。


ワークショップの参加者は、中央・地方政府機関、国際機関、大学、研究機関、民間団体、企業等から2日で約520名でした。参加者の間では活発な議論が行われ、フィリピンにおけるRegional-CESアプローチの普及に向けた機運が高まる等、成功を収めました。
この地域循環共生圏の可能性を探るナショナルワークショップは、2022年はタイ、ベトナムで開催する予定で、将来は他のアジア諸国でも開催を検討しています。

イベントの詳細

日時
2022年2月17日~18日 17日:9:50~17:30、18日:9:50~12:20(日本時間)
会場

オンライン

協力
フィリピン大学ロスバニョス校総合自然資源・環境管理学際研究センター(UPLB-INREM) 
使用言語
英語
参加者
約520名
アジェンダ

発表資料


写真

武内和彦IGES理事長による基調講演

武内和彦IGES理事長による基調講演

ワークショップ参加者の一部

ワークショップ参加者の一部