- 日本語
地球環境問題の解決には途上国の意味ある参加が不可欠であるが、途上国への技術援助を目的として、地球環境ファシリティ(GEF)等の国際環境資金メカニズムが設けられており、この活用が途上国参加への一つのキーとなっている。
GEF は現在第三フェーズに向けた準備が進められており、財源補充、使途の拡大、関係の環境条約との連携強化等が求められている。
日本はGEF をはじめとする国際環境資金メカニズムに対して大きな貢献をしているが、今後はこれらメカニズムの運営やプロジェクト実行時での貢献を一層重視していくことが求められる。例えば、今後内外の気候変動政策を考えるにあたって、気候変動枠組条約・京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM)や適応策を通じたアジア諸国を中心とした支援を強める必要があり、特にGEF を梃子にした効果的な支援が重要であると見られる。
本調査研究は上記の問題意識のもとに、国際環境資金メカニズム、特にGEF を活用した国際援助協力をより効果的に推進する方策について検討を行ったものである。具体的には、国際環境資金メカニズムの現状と課題、民間企業、NGO・NPO とGEF の協力体制の実状、日本のGEF 基金等の活用可能性調査、先進国におけるGEF 基金への関与に関する調査、さらにGEF への理解や参加を進めるためのセミナー及びワークショップを開催し、その結果を盛り込んだものとなっている。
本調査研究がGEF をとりまく各々のステークホルダーにとって、今後進むべき方向の布石となれば望外の喜びである。
最後に、本調査研究を中心になって引き受けて下さった国立環境研究所理事、(財)地球環境戦略研究機関、気候政策プロジェクトリーダーの西岡秀三氏、また、2002 年3 月に本調査の一環として開催したセミナー(「地球環境ファシリティの将来」)およびワークショップ(「GEF 地球温暖化事業実施への日本の参加」)に多大な貢献をいただき、かつ快くインタビューやアンケートにご協力下さったGEF 事務局および実施機関、執行機関、また関連諸官庁の担当者の方々に深く御礼を申し上げる。
Remarks:
Commissioned work by the Ministry of the Environment, Japan
- 日本語