アジアにおける淡水資源管理研究会 中間報告書

リサーチレポート
cover image

21世紀はしばしば「水の世紀」と言われる。淡水資源の質および量における持続的利用と管理は、持続可能な開発に関する最近の国際社会において議論の中心課題のひとつとなっている。1992年ダブリンで開催された「水と環境に関する国際会議」以降、従来の分野別の行政対応を越えた「統合的な水管理」の重要性が指摘されるなど、淡水資源管理の新たな理念が示されつつある。昨年のヨハネスブルグサミットでも、水問題は大きな課題として議論されたが、その具体的の方策については、いまだ十分な検討がなされているとは言い難い。

財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、その第2 期戦略研究(2001年度~2003年度)の開始にあたって、その期間中に淡水資源管理プロジェクトを準備し、アジア地域における淡水資源管理に関する政策研究を開始することとした。このプロジェクトを企画するにあたっては、アジア太平洋地域の特性を踏まえるとともに、他の機関における取組のレビューなどを行い、この地域における政策研究ニーズに的確に応えることが求められている。そこで、IGES淡水資源管理プロジェクトを立ち上げるにあたって、アジア太平洋地域における淡水資源問題の状況とこれに対する取組の現状を把握し、さらに将来展望を行うことによって、同地域における持続可能な淡水資源管理政策を具体化する上での課題について検討することした。そのため、IGESは、2002年10月に国内の専門家から成る「アジアにおける淡水資源管理研究会」を発足させ、2003年度中に検討の報告をとりまとめることを期待した。本報告書は、同研究会のこれまでの検討の成果を中間的にとりまとめたものであるが、WWF3の機会をとらえてその内容を公表し、この中間報告書に対する意見を広く求めたいと考えている。WWF3の関係者のみならず、多くの方々から本報告書に関するご意見をいただき、より価値の高いIGES淡水資源管理プロジェクトを実施することができれば幸いである。

著者:
ajianiokeru tansuishigenkanrikenkyukai
日付:
トピック: