森林に関するニューヨーク宣言目標7「森林に関する各国の気候変動対策」進捗評価レポート公開

2021年10月13日
お知らせ

10月12日、森林に関するニューヨーク宣言(NYDF)の目標7の進捗評価に関する報告書『Taking stock of national climate action for forests: 2021 NYDF Assessment report』が、NYDF Assessment Partnersにより公表されました。NYDF Assessment Partnersは、2014年9月の国連気候サミットにて採択された同宣言を受けて、署名国や賛同企業の宣言達成に向けた取り組みを科学的かつ中立的に支援するために、国際的なNGOないし研究機関が結成したネットワークです。

地球環境戦略研究機関(IGES)は、アジア太平洋地域に本拠地を置く研究機関として唯一、本ネットワークに参加しており、協力協定のもと、同宣言の進捗評価に貢献しています。そして本日、上記報告書のエグゼクティブサマリーを日本語訳した『森林に関するニューヨーク宣言の進捗状況 森林に関する各国の気候変動対策の評価 目標7進捗評価レポート 要約』を公表しました。

森林に関するニューヨーク宣言(NYDF)の目標7は、「国際的に合意されたルールに則り、2℃目標に適うべく、2020年以降の気候に関する世界的な合意の一部として、森林減少と森林劣化によるGHG排出量の削減を2015年に合意すること」を掲げています。本報告書では、気候変動緩和における森林の重要性がパリ協定に明記されたことを評価しつつも、世界中で森林減少および劣化が止まらず、森林保護、回復および持続可能な管理が急務となっている現状を指摘した上で、政府の取り組みを以下3点より検証し、提言を行っています。

  • 各国が森林と気候に関する誓約をどれだけ野心的に実施しているか
  • 政府が森林に関連した気候変動緩和活動にどれだけ投資しているか
  • 国レベルで森林関連の緩和目標を達成するための戦略をどの程度実施しているか

詳細は『森林に関するニューヨーク宣言の進捗状況 森林に関する各国の気候変動対策の評価 目標7進捗評価レポート  要約』をご覧ください。

関連リンク
Taking stock of national climate action for forests: 2021 NYDF Assessment report(英語)

Recommendations for governments from the 2021 NYDF Assessment Report (英語)

New York Declaration on Forests (NYDF)(英語)