2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指す国際的潮流の下で、兵庫県の産業部門にも大きな変化が求められています。
長期的なあるべき将来像として2050年カーボンニュートラルを実現する方向性を示している兵庫県では、温室効果ガス排出量の約7割を占める産業部門の脱炭素化に向けて様々な施策を検討しています。
本セミナーでは、ゼロカーボン化を自ら推進し、具体的なソリューションを提供する企業の取り組みから、中小企業も含めた県内の産業が取り組むことができる方策について学びました。
まずIGES関西研究センターから、本セミナー実施の背景として脱炭素化への世界の潮流やスコープ1・2・3への適応といった事業者を取り巻く環境の変化から、官民連携で脱炭素の為に新たなインフラ・ルール整備などを行う必要性があることを説明しました。
川崎重工株式会社様からは、カーボンニュートラルへ向けた「Kawasaki地球環境ビジョン2050」の一環として水素活用の取組をご説明頂きました。また、国際的な水素サプライチェーン構築に向け、豪州で製造された液化水素を日本へ輸送する世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」プロジェクトをご紹介頂きました。
三井住友銀行様からは、大手企業がサプライチェーン全体の脱炭素化に取り組んでいるために、サプライヤーも対応に迫られていることをご説明頂きました。また自社の排出量算定・削減支援システム「Sustana」をご紹介頂き、リースやファイナンスを通じてグループ全体で企業の脱炭素化を後押しする方針を表明頂きました。
兵庫県からは、県の温暖化対策推進計画において目標の見直しを行い、再生可能エネルギー導入と省エネ促進のためにどういった施策を進めていくのかを紹介しました。
イベントの詳細
オンライン
(事務局)公益財団法人 地球環境戦略研究機関 関西研究センター
Email: [email protected] TEL : 078-262-6634
発表資料
プログラム
14:00 | 開会挨拶 | 公益財団法人地球環境戦略研究機関関西研究センター所⾧ 鈴木 胖 | |
14:05 |
背景説明 |
カーボンニュートラルの国際的潮流と兵庫県の産業社会 |
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14:20 | 基調講演① |
川崎重工グループにおけるカーボンニュートラルへの取組 |
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14:50 | 基調講演② |
金融機関における脱炭素社会に向けた取組 |
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15:20 | 情報提供 |
兵庫県地球温暖化対策推進計画の改定 |
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15:30 | 質疑応答 | ||
15:50 | 閉会 |